
韓国のIT大手カカオが運営するメッセージアプリ「カカオトーク」において、友人と無制限に位置情報を共有できるようにする新機能が導入されたことで、利用者の間に「望まない同意」への懸念が広がっている。
カカオは11月12日、地図アプリ「カカオマップ」の「トーク友達位置共有サービス」を「友達位置」に名称変更するとともに、従来最大6時間までに制限されていたリアルタイム位置共有の許容時間を「無制限」に拡大した。一度共有を許可すると、以後も継続して相手にリアルタイムの位置が共有される仕様に変わった。
カカオ側は「2019年から運営してきた同サービスを、ユーザーの声を反映し、より楽しく使えるようアップデートした」と説明。カカオトーク上で互いに同意した友人同士の間でしか共有が開始できず、無断での利用はできないという“安全設計”がされていると主張している。
しかし、実際のユーザーの間では「望まぬ同意」によるトラブルや心理的圧力を指摘する声が相次いでいる。
ある利用者は「家族や恋人に位置を共有したくなくても、やましいことがあるのかと責められそうで困る。無用な機能でかえって揉め事が増える」と話した。
また別の利用者は「職場で上司から位置共有を求められたら、断りづらくて仕方なく従うことになりかねない。いったい誰の意見を反映してのアップデートなのか」と疑問を呈した。
この機能拡大に関しては、カカオの最高製品責任者(CPO)であるホン・ミンテク氏の意向が強く反映されたとの見方もある。あるカカオ関係者は「最近のホンCPOは一部の幹部とだけ会議・意思疎通を進めており、今回の機能拡張も彼が最終決定したものと聞いている」と証言する。
ホンCPOは2025年10月以降、サービス改編に対する批判を受けて公開の場に姿を見せておらず、社内広報やタウンホールミーティングなどでも沈黙を続けている。
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