2024 年 5月 3日 (金)
ホーム経済流通3代これ一筋、韓国「新林ごま油」…45年間地位守った秘けつは「正直さ」

3代これ一筋、韓国「新林ごま油」…45年間地位守った秘けつは「正直さ」

新林ごま油(写真=小商工人市場振興公団提供)(c)news1

ソウル市冠岳区(クァンアクク)新林洞(シンリムドン)のシンウォン市場で45年間その地位を守っている「百年店」がある。「新林ごま油」だ。

「百年店」とは一筋経営、集中経営など生き残りのための経営秘法で固有の事業を長期間継承発展させる小商人と中小企業のことだ。業歴は30年以上で、中小ベンチャー企業省が認証する。

小商工人市場振興公団によると、このほど両親から店を受け継いだホン・ソンウォン代表はこう話した。「最高級の食材だけにこだわっているので、取引先はいい加減なものは出しません」

新林ごま油は100%国産エゴマ油とごま油を販売する専門店だ。45年前、ホン代表の祖母が創業して、ホン代表の両親が継承した。しばらく前からはホン代表も本格的に経営に関わり始め3代続いている。

開業当時からホン代表の祖母は「正直でない食品だったら、そのうち消費者はそっぽを向いてしまう」と繰り返していたという。この信頼と正直さは3代引き継がれ、多くの常連客を獲得する原動力になった。

新林ごま油は開業当時から地道に店を訪れてくれた客を失望させないため、品質維持に特に食材から生産の全過程に心血を注ぐ。

特にゴマをあらかじめ絞っておかずに、注文を受けてから炒めた新鮮な油と、顧客の好みによって炒める時間や温度、搾油方式を決めるのが常連客を魅了する秘訣だった。このような努力が認められ、昨年中小ベンチャー企業省と小商工人市場振興公団が支援する「百年店」に指定された。

そんな新林ごま油にも危機が訪れた。まさに新型コロナウイルスだった。

「新型コロナウイルスのパンデミックで本当に大変でした。市場を訪れるお客さんがいないため、売り上げが大幅に減少しました。それでも数年間から、長い場合は数十年間訪れてくれる常連客のおかげで店を続けることができました」

ホン代表は新型コロナウイルスの時期を経て、危機状況でも安定的に売り上げを上げられる方法を考えるようになった。ありがたい常連客のおかげで危機を持ちこたえたが、今後再びこのような危機状況が来た時のための対策が必要だった。その答えがオンライン進出だったという。

ネイバーショッピングなどのポータルサイトに新林ごま油を出店した。先月開かれた「同行祭り」にも参加した。

「もうオンライン進出は選択ではなく必須の世の中になりました。シンウォン市場の近くに住む常連客だけでなく、全国各地にも新林ごま油の常連客ができるようオンライン販売を頑張ってみようと思います」

(c)NEWSIS

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