2024 年 5月 15日 (水)
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韓国研究チーム、淡水から「マイコプロテイン作り出す菌類」発見

淡水菌類アスペルギラス・チュービングエンシスNNIBRFG24257菌糸体凍結乾燥粉末=国立洛東江生物資源館提供(c)news1

韓国環境省傘下の国立洛東江(ナクトンガン)生物資源館は5日、韓国の淡水環境で代替タンパク質素材であるマイコプロテインを作ることができる菌類を発見して特許を出願し、最近、関連後続研究を進めていると明らかにした。

マイコプロテイン(菌タンパク質)は菌類(カビ、キノコ、酵母など)から生産されるタンパク質で、これを活用した代替タンパク質製品の開発研究が世界的に活発化している。

代表的な例として、2004年に英国で初めて発売された「マイコプロテインが含まれた代替肉製品」が挙げられる。最近、国内でも代替タンパク質素材とこれを活用した製品に対して企業と消費者の関心が高まっている。

国立洛東江生物資源館の研究チームは、昨年から淡水菌類の生物資源を利用した代替たんぱく質素材の開発研究を進め、韓国の河川(済州道中文川)でアスペルギラス・チュービングエンシス(Aspergillus tubingensis)菌株を発見した。

関連する研究によって、この菌株が30%以上のタンパク質を含有し、特にタンパク質を構成しているアミノ酸成分の中で肉の風味を出すシステイン含量が全体の12%以上であることを確認した。

研究チームは今後、菌類を活用した代替肉製品の開発をはじめ、代替タンパク質素材を生産できるもう一つの菌類を見つけるためのフォローアップ研究を進める計画だ。

国立洛東江生物資源館のリュ・シヒョン生物資源研究室長は「最近、代替タンパク質に対する関心が高まっており、今回の研究結果が代替タンパク質素材の多様化や国産化に寄与することを願う。今後も引き続きマイコプロテインを生産できる多様な微生物素材を見つけ出していきたい」と明らかにした。

(c)news1

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