2026 年 5月 21日 (木)
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韓国・12月発足「統合大韓航空」、マイル統合と操縦士序列が課題

仁川国際空港の駐機場(c)news1

韓国の大韓航空がアシアナ航空を取り込み、12月に「統合大韓航空」として発足する。2024年12月にアシアナ航空を子会社として買収した後、出国ターミナルの一本化、貨物事業の分離売却など統合作業を進めてきた結果だ。

ただ、両社のマイレージ統合案は約1年にわたり当局の審査にとどまっており、操縦士を中心とするシニアリティー、つまり年功序列の統合問題も課題として残っている。

航空業界によると、大韓航空とアシアナ航空は14日、合併契約を締結した。これによりアシアナ航空は12月16日、大韓航空に完全に合併される。統合会社は翌17日に発足する。設立38年でアシアナ航空の名称は歴史の中に消え、代わりに従業員約2万5000人、航空機約230機を持つ、旅客輸送力基準で世界10位圏の大型メガキャリアへと跳躍する。

大韓航空は、既存のアシアナ航空ブランドを維持せず合併を進める背景について、両社が独立ブランドを維持する構造では運航許可、運輸権、発着枠などの資源を柔軟に統合・配分するのに制約があり、運営上の相乗効果を十分に実現しにくいと説明している。

大韓航空は2020年11月にアシアナ航空買収を決議し、その後、韓国、米国、欧州連合を含む14カ国の競争当局から3年10カ月かけて企業結合の承認を得た。2024年12月には総額1兆5000億ウォン(約1650億円)の代金納入を終え、アシアナ航空の新株を取得して子会社化した。

買収後も大韓航空はアシアナ航空を別会社として運営してきた。アシアナ航空は、EU競争当局の企業結合条件を満たすため、貨物機11機すべてを含む貨物機事業部をエアゼタに分離売却した。さらに仁川空港の出国ターミナルを第1旅客ターミナルから大韓航空が使用する第2旅客ターミナルへ移し、同ターミナル内のラウンジも拡張・改編した。

大韓航空はアシアナ航空を子会社化した後、財務構造改善と経営正常化を通じ、アシアナ航空が過去に産業銀行など債権団から借りていた計3兆6000億ウォン(約3960億円)の公的資金を全額返済できるよう支援した。

それでも12月の統合航空会社発足までに解決すべき課題は多い。消費者の最大関心事であるマイレージ統合案は、公正取引委員会の審査を通過できていない。大韓航空が提出した案は2025年6月と12月の2回、差し戻された。

大韓航空は指摘事項を補完し、2次修正案を提出した。内容の骨子は、搭乗マイルは1対1、クレジットカードなど提携マイルはアシアナ0.82対大韓航空1とする転換比率や、合併後もアシアナ航空マイルを10年間別途維持し、顧客が望む時点で大韓航空マイルに転換できるようにする案だ。

両社職員のシニアリティー統合も難題だ。特に操縦士採用基準が異なっていたため、大韓航空の副操縦士からは、単純に入社日を基準にすれば実際の飛行経歴が短いアシアナ航空の副操縦士が先に機長へ昇進する「逆差別」が起きかねないとの懸念が出ている。一方、アシアナ航空側は雇用継承を前提とした買収である以上、既存の勤続年数を認めるべきだと主張している。

このほか、合併に伴い独占が懸念される路線を代替航空会社へ配分する問題や、約230機に上る両社航空機を統合大韓航空の新しい企業イメージに合わせて塗装する作業も残されている。

(c)news1

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