2024 年 5月 18日 (土)
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韓国・済州島、リサイクル可能なガラス、分別されず山積み

済州唯一の廃ガラス処理業者の作業場に積まれた廃ガラス(c)NEWSIS

韓国・済州島(チェジュド)で、リサイクル可能なガラス製品が適切に分別されることのないまま処分されている。島内に1カ所しかない施設は設備が不十分なため、ガラスをうまく分別できないからだ。

施設では、粉状にされたガラスがマンション2~3階の高さにまで積み上げられ、「ガラスの墓」と化していた。

済州で1年間に捨てられるガラスは約7500トン。資源業界では通常、廃ガラス瓶をリサイクル率の高い順にAからCまで3等級に分類し、状態の良いA級はガラス製品の原料として使われる。ところが済州ではA級でもB・C級と同様に処理されている。

済州市にある「漢拏空瓶」が島内唯一の廃ガラス処理業者だ。ヤン・グァンホ代表によると、ガラスを破砕して細かい粉にし、全羅北道(チョルラブクド)群山市(クンサンシ)のガラス瓶メーカーに運んでいるという。

コンベヤーが2つあればリサイクル率の高いA級のガラスをより分けて高値で売却できるが、コンベヤーが一つしかないため等級に関係なく処理している。コンベヤーを増やしたいが、それには約30億ウォン(約3億2500万円)もの設備投資が必要だという。

済州市庁によると、島内のいくつかの廃棄物処理業者から数回、「ガラスを処理したい」という許認可申請が出たことがある。しかし地域住民が「迷惑施設」だと反対し、失敗に終わったという。

オ・ヨンフン(呉怜勲)済州道知事は今月2日、済州国際コンベンションセンターで開かれた第18回「平和と繁栄のための済州フォーラム」の閉幕セッションでの「済州宣言」で「先導的なカーボンニュートラル政策を施行中の済州は、持続可能な経済成長と清潔な環境が共存する緑色都市モデルになるだろう」と話した。

済州道には、業者と住民の葛藤を解消する役割が求められている。

(c)NEWSIS

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