
非常戒厳を巡る内乱首謀の罪で1審で無期懲役を言い渡された韓国のユン・ソンニョル(尹錫悦)前大統領の控訴審が27日午後2時、ソウル高裁で始まる。前国防相や元警察庁長官ら軍・警察幹部7人も同じ裁判で審理を受ける。
裁判所は、2回目の公判準備期日を5月7日に指定している。公判準備手続きは、本格的な審理に先立ち、検察と弁護側の主張や立証計画を整理するもので、被告の出廷義務はない。
今回の裁判は、内乱など重大事件を専門に扱う専担部が担当する。関連事件として、内乱重要任務従事の罪に問われている前首相の案件も同部で審理が進められている。
ユン・ソンニョル前大統領らは、戦時やそれに準ずる国家非常事態の兆候がないにもかかわらず、違憲・違法な非常戒厳を宣布し、国家秩序を乱す目的で暴動を引き起こした疑いが持たれている。
具体的には、戒厳軍や警察を動員して国会を封鎖し、戒厳解除決議を妨害したほか、国会議長や主要政治家、中央選挙管理委員会関係者の拘束を図ったとされる。
2026年2月19日の1審判決では、ユン・ソンニョル前大統領に無期懲役が言い渡され、前国防相には懲役30年、元軍情報司令官には懲役18年が科された。
また、国会封鎖に関与したとされる警察幹部らにも懲役刑が言い渡され、裁判所は一連の行為を内乱罪に当たると認定していた。
控訴審では、1審判断の妥当性や事実認定が改めて争点となる。
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