
韓国の主要ファッション企業が2026年1~3月期、そろって業績改善に成功した。消費心理の回復と外国人観光客需要、輸入ファッション・ビューティーの好調、ブランドポートフォリオの強化が重なり、売り上げと営業利益がともに伸びた。
ただ、2025年1~3月期は消費低迷と異常気象の影響で業況が振るわなかったため、2026年の反転には低い比較対象による基底効果もかなり作用したとの分析も出ている。
業界によると、サムスン物産ファッション部門、F&F、LF、ハンソム、新世界インターナショナルなど主要ファッション企業は、2026年1~3月期の営業利益を前年同期比でいずれも改善した。
特にハンソムと新世界インターナショナルは、2025年の不振による基底効果に加え、輸入ブランドの好調、費用効率化などが重なり、営業利益の増加幅が目立った。
2026年1~3月期の実績だけを見ると、ファッション業界全般に久しぶりに追い風が吹いた形だ。しかし中身を見ると、単純な業況回復というより、2025年の低迷による基底効果、費用効率化、高収益ブランド中心のポートフォリオ再編効果がともに反映された性格もある。売り上げの伸びより営業利益の改善幅が大きい企業が少なくない点も、こうした見方を裏付ける。
2025年1~3月期のファッション業界は、物価高による消費心理の萎縮と異常気象の影響で、春夏衣料の販売が振るわなかった。
売り上げの伸びが比較的大きかったのはサムスン物産ファッション部門だ。2026年1~3月期の売上高は5730億ウォン(約630億円)、営業利益は380億ウォン(約42億円)だった。前年同期比で売上高は13.7%、営業利益は11.8%増えた。消費心理の改善と商品力強化による新商品の販売好調、「ビーンポール」など自社主力ブランドの安定した販売、新規ブランド投入効果が実績をけん引した。
F&Fは収益性の面で目立った。2026年1~3月期の売上高は5608億ウォン(約617億円)、営業利益は1535億ウォン(約169億円)で、前年同期比で売上高は10.9%、営業利益は24.2%増えた。営業利益率は27%台で、主要企業の中で最も高かった。北村、聖水など主要商圏の旗艦店を中心に外国人客の流入が増え、中国でも抖音や京東ドットコムなどオンラインプラットフォームでの販売が拡大した点が業績改善要因に挙げられる。
LFは収益性改善の幅が大きかった。2026年1~3月期の連結売上高は4619億ウォン(約508億円)、営業利益は444億ウォン(約49億円)だった。前年同期比で売上高は7.3%、営業利益は47.5%増えた。ヘジスやダックスなどメガブランド中心の成長が続き、外形拡大と利益改善が同時に表れた。
ハンソムは韓国国内ブランドと輸入ブランドがともに回復し、業績が改善した。2026年1~3月期の売上高は4104億ウォン(約451億円)、営業利益は365億ウォン(約40億円)で、前年同期比で売上高は7.9%、営業利益は67.7%増えた。衣料消費心理の回復傾向が続く中、国内ブランドと輸入ブランドの実績がいずれも伸びた影響だ。
新世界インターナショナルは営業利益増加率が最も高かった。2026年1~3月期の連結売上高は2956億ウォン(約325億円)、営業利益は148億ウォン(約16億円)だった。前年同期比で売上高は15.7%、営業利益は452.6%増えた。輸入ブランドの好調、自社ブランド競争力の回復、グローバル事業の拡大、事業構造の効率化が重なった結果だ。特に輸入ファッション部門の売上高は前年同期比35.2%増加した。
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