韓国でコスメブランド「ザ・ボディショップ（THE BODY SHOP）」がバレンタインデー記念イベントで「消費者をだました」と非難を浴びている。フォロワー数の多いインフルエンサーばかりがプレゼントの抽選に当選する一方、当選確率がアップするはずの「条件」を地道にクリアしたのに外れた参加者らが「抽選の公正性が疑われる」と激怒している。
結局、ザ・ボディショップ側は追加抽選に追い込まれた。
ザ・ボディショップは今月6日、公式インスタグラムでバレンタインデーイベントの内容を公表した。アンバサダー（広報大使）でプロサッカー選手のチョ・ギュソンと自社人気製品の写真を掲載し、ヒントを示したうえで「チョ・ギュソン選手にプレゼントしたい香り、製品は何でしょうか」と出題した。
プレゼントはチョ・ギュソンとの面会とサインボールだ。正解者の中から抽選で5人が選ばれる段取りで、「ザ・ボディショップをハッシュタグしてストーリーを共有、友人召喚で当選確率が高くなる」として、イベントへ誘導した。これを見た数百人余りのファンは書き込み通りストーリーを共有するなどして参加した。
ところが、書き込みを作成した人物が「5人の当選者のうちインフルエンサー4人はストーリー共有もしていないのに当選した」と暴露し、「チョ・ギュソンのファンは条件が一つでも欠けたら当選できない思って、ストーリーを共有し、リンクも付けたはずだ」と同情した。「わずか5人を選ぶイベントに数百人が参加したが、当選者のうち4人がフォロワーの多いインフルエンサーだなんて」と指摘した。
このニュースに接したネット市民らは「抽選方法を公開せよ。5人ともフォロワーが1000人～1万人。1000人超えたら選んでくれるんですか？」「こんなイベントを開くな。切実なファンの心をからかうのか」などと厳しい反応を見せた。
ザ・ボディショップ側は15日の段階で「バレンタインデーイベントの抽選での不十分な進行で、参加してくださった方々を不快にさせ、心より謝罪申し上げる」と頭を下げた。
しかし、ファンの怒りは収まらず、対応が不十分だという批判が殺到。再抽選しろとの声も上がった。ザ・ボディショップは同日、「当選者選定方式が不公正に感じられるという点を痛感した。議論の末に5人をさらに迎えることに確定した」と発表した。
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