2026 年 4月 24日 (金)
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韓国で注射器不足懸念…政府が流通取り締まり強化

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韓国政府は、注射器の需給不安の背景に流通段階での混乱があるとみて、取り締まりを強化している。

オ・ユギョン食品医薬品安全処長は、注射器流通網の安定化に向けた特別取り締まりについて「危機に乗じて注射器をため込んだり市場秩序を乱したりする行為には断固対応する」としている。

食品医薬品安全処によると、16日時点で注射器メーカーの1日当たり生産量は445万個以上を維持しており、供給能力自体は確保されている。

しかし一部の病院や医院では在庫不足が続き、オンライン販売では値上げや品切れも発生している。このため当局は、司法警察権を持つ調査団や監視員ら70人余り、35班の取り締まり班を編成した。

取り締まりでは、買い占めや売り惜しみが疑われる業者を重点的に点検し、月平均販売量の150%を超える在庫を5日以上保管する場合など、違反が確認されれば厳正に処分する。

関連告示に基づき、違反時には3年以下の懲役または1億ウォン以下(約1100万円)の罰金が科される可能性がある。

政府は増産と流通安定化の両面から対応を進めている。オ・ユギョン処長は注射器メーカーを訪問し、生産体制の維持を確認するとともに、10社に職員を派遣して原料調達などの問題解決を支援している。

チョン・ウンギョン(鄭銀敬)保健福祉相も、流通段階での停滞を問題視している。原料の優先配分により生産量は安定しているにもかかわらず、一部のオンライン販売では品切れが発生し、現場まで供給が行き渡っていないと指摘した。

ただ、こうした政府の対応にもかかわらず、現場では不足感が続いているとの見方がある。

開業医団体の関係者は、卸業者を通じた注文では一定の供給が確保されつつある一方、インターネット経由の購入では依然として問題が残っていると説明した。「物量自体はあるが、中間流通で何が起きているのか分からない」との声も出ている。

実際、医療消耗品の通販サイトでは依然として品切れが続いており、入荷時期も不透明な状況だという。

医療機関の逼迫も深刻だ。城南市医師会が医療機関99カ所を点検した結果、25カ所が在庫不足を訴え、申請を行った。中には「数日分しか残っていない」「在庫がまったくない」といった切迫した声も上がっている。

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