2024 年 4月 20日 (土)
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社内取締役を入れ替えへ、超強気の「ニューカカオ」

(カカオ提供)©MONEY TODAY

韓国ネット大手のカカオは29日、済州(チェジュ)本社で定期株主総会を開き、ナムグン・フン代表理事内定者とホン・ウンテクESG経営総括(副会長)、カカオエンターテインメントのキム・ソンス代表(副会長)を社内取締役に選任する。任期は2年。現職のキム・ボムス議長が辞任し、取締役7人のうち3人が全員交替する。

今回の人事は、企業体質改善に重点が置かれた。「内需企業」というレッテルを外し、グローバル企業に跳躍すると同時に、中小自営業者との共生を強化することで「恐竜プラットフォーム」という誤解を払拭させる方針だ。

このためキム議長は取締役会議長ではなく、未来イニシアティブセンター長として「ビヨンド・コリア(Beyond Korea)」に力を注ぐ。日本を超えて欧州に進出したカカオピッコマを、グローバル成長の足がかりとして育成する計画だ。

リリーフ投手になったナムグン氏は、会社を切り盛りしながら「ビヨンド・モバイル(Beyond Mobile)」推進に乗り出す。代表に内定した翌日、社内コミュニティ「アジト(Agit)」に「Vision Talk with NK」(ナム氏の英語名)チャンネルを開設し、役職員と打ち解けたコミュニケーションを図っている。また、ネイバーより遅れをとっていた役職員の年俸を15%引き上げ、福利厚生を強化するなど士気高揚に乗り出した。

メッセンジャーを超えてメタバースに事業領域を拡張する。カカオは今年初め▽ロールプレイングチャット基盤のメタバースを作る「V2タスクフォース(TF)」▽オープンチャットサービスにメタバースを組み合わせた「O TF(タスクフォース)」――を新設した。「O TF」長のナムグン氏は「メタバースなど未来技術を中心に事業を再編し、グローバルにカカオの舞台を拡大して技術企業としての地位を強固にする」と自信を示した。

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