2024 年 5月 19日 (日)
ホームライフスタイル生理用ナプキン・マニキュアの「トルエン」…韓国の学者「不妊の原因になり得る」警告

生理用ナプキン・マニキュアの「トルエン」…韓国の学者「不妊の原因になり得る」警告

パク・チョングォン博士(写真=AUDREYSUN提供)(c)NEWSIS

生活の中の「環境ホルモン」(外因性内分泌かく乱化学物質)も不妊の要因になる――この主張に注目が集まっている。

女性の不妊症の原因には、排卵因子、卵管因子、子宮因子、頸管因子、免疫因子などがある。ただ、最近では初婚、初産の年齢が高くなっており、環境ホルモンも不妊の要因になっているというという指摘だ。

韓国・成均館(ソンギュングァン)大学教授で生理用ナプキンメーカー「AUDREYSUN」の最高技術責任者(CTO)、パク・チョングォン博士は「環境ホルモンの一つであるトルエンの場合、女性の必需品である生理用ナプキンをはじめマニキュア、人工爪、美容接着剤など、女性たちは日常生活でしばしば接している。露出を最大限避けるよう注意を払う必要がある」と促す。

パク博士によると、一般的な環境で発生するトルエンならば影響は現れないが、長期間露出した場合、人体に影響を及ぼすおそれがある。長期間、敏感な部位に使う必要のある生理用ナプキンの場合、環境ホルモンの不妊要素が残るため、韓国に流通するすべてのブランドを対象に主要な揮発性有機化合物(VOCs)10種に関する調査をする必要があるという。

女性が多く使うマニキュア、美容接着剤などでもトルエンは簡単に露出する。ビューティーアイテムのマニキュアの大部分は強い揮発性の有機化合物でつくられている。マニキュアを塗れば、毒素が肌に浸透してホルモン分泌を妨害するという研究結果もある。マニキュアの揮発物を吸い込むのは体に良くない。化学成分ではなく水を主原料とする水性ネイルを使うことが代案になり得る。

美容目的で多く使われる人工爪・まつげ接着剤など美容接着剤にもトルエンが使われる。2017年、人工爪接着剤からトルエンなど基準値の40倍を超える有害物質が検出され騒ぎになったこともある。

業界関係者は「女性の体内に蓄積された環境ホルモンは、妊娠だけでなく、胎児にまで影響を与える恐れがある。日常での環境ホルモン露出に気をつけるべきだ」と指摘する。

(c)NEWSIS

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