
韓国・光州市で20代の女性消防官が職場のパワハラや過度な飲酒会食の強要を苦に自殺したとされる問題で、消防庁が本格的な監察に着手した。消防労組が徹底した真相究明を求める中、イ・ジェミョン(李在明)大統領も事実関係が確認されれば厳重に問責する方針を示し、事態は拡大している。
公労総消防公務員労働組合は11日、光州市庁前で記者会見を開き、2025年10月に命を絶った光山消防署所属の女性消防官(当時29)の遺族とともに、責任者の処罰を要求した。労組らは「故人は長期にわたる飲酒強要や、女性職員へのセクハラまがいの不適切な慣行など、上司の権威的な職場内いじめにより極度の精神的苦痛を受けていた」と指摘した。
遺族らによると、採用4年目だった女性は2024年8月に新しいチーム長が赴任して以降、酒が飲めないにもかかわらず会食への出席を強要されていた。女性が生前、婚約者に送ったメッセージには「焼酎とビールを混ぜた酒を一気飲みさせられた」「チーム長から2人きりでカラオケに行こうと言われた」といった苦悩が綴られていた。
また、光州消防本部が死亡免職書に「死因は婚約者との不和」と虚偽の記載をした疑いも浮上。婚約者の抗議を受けて再調査の公文書を出したものの、いじめに対する監察はなかったという。地元の調査が進まないため遺族が中央の消防庁に直接民願を出し、同庁が調査に乗り出す事態となった。
イ・ジェミョン大統領はSNSで「飲酒強要や調査の黙殺が事実であれば最大限、問責する。悪質なパワハラや隠蔽を二度と許さない」と強調した。光州消防本部側は「公式な監察に必要な資料が遺族から提出され次第、調査する」との立場を示している。
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