
韓国音楽著作権協会が、音楽著作権を侵害されたとしてグローバル配信プラットフォーム「Twitch(トゥイッチ)」を相手取り、86億ウォン(約9億4600万円)台の損害賠償を求めた訴訟で、ソウル中央地裁はこのほど、原告敗訴の判決を言い渡した。訴訟費用も同協会の負担とした。
同協会は、トゥイッチコリアなどが2016年から2023年にかけて、同協会が信託管理する音楽著作物を無断で公衆送信し、知的財産権を侵害して不当な利益を得たと主張していた。しかし、地裁は「侵害・無断利用されたと主張する具体的な著作物が明確に特定されているとはいえない」として訴えを退けた。
また、配信者が音楽を無断使用する行為を運営側が容認・助長したとする同協会の主張についても、地裁は「不法行為に積極的に加担したとみるには足りない」と判断。さらに、無断配信を防ぐ措置を怠ったとする「不作為によるほう助」の責任についても、「運営側に個別投稿の削除や遮断を求めた事実が確認できない」と指摘した。
地裁は、日々膨大な量のリアルタイム配信が進められる中で、すべてのコンテンツを点検することは「現実的、経済的、技術的に困難だ」と説明。その上で、「配信ごとに著作権の確認手続きを求めることは過度な義務であり、コンテンツの自由な流通自体を萎縮させる恐れがある」との判断を示した。
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