2026 年 7月 7日 (火)
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[KWレポート] 危機に瀕する韓国サッカー、再生へ「血の刷新」 (2)…「ソウルに天然芝が10面もない」

ソウル市鍾路区のサッカー会館のエンブレム(c)news1

2026年北中米ワールドカップ(W杯)で早期敗退を喫した韓国サッカー界。ファンや政界からの批判が渦巻く中、その「根」である国内プロリーグ(Kリーグ)の現場からは、大韓サッカー協会(KFA)に対するさらに切実で、根深い不満が噴出している。「首脳部の刷新だけでなく、協会という組織そのものが変わらなければ韓国サッカーに未来はない」――。ピッチを支える実務者たちの証言からは、歪んだ構造が浮かび上がる。

◇「1000万都市に天然芝10面未満」置き去りのインフラ

「自国リーグが強くなってこそ、代表も強くなる。だが、協会にはその姿勢が決定的に欠けていた」

Kリーグのあるクラブ団長は、そう憤りを隠さない。W杯の強豪国であるスペインやイングランドはもちろん、アジアで評価を高める日本のJリーグも、強固な国内基盤が欧州への人材輩出を支えている。現在の韓国代表も主力の多くがKリーグ出身だ。

しかし、足元の育成環境は危機的状況にある。同団長が指摘するのは、あまりにも貧弱なインフラだ。

「人口1000万人を超える首都ソウルに、正規の天然芝グラウンドが10面も存在しない。ユースどころか、プロのトップチームすら練習場の確保に奔走している。こうした基本すら構築できない協会が、良い選手の育成を望むのは虫が良すぎる話だ」

2025年2月26日、第55代サッカー協会会長選挙で当選後、シン・ムンソン候補とあいさつを交わすチョン・モンギュ会長(c)news1

◇「まるで公務員」硬直化する組織

現場の批判は、今回のW杯敗退を受けて退任を表明しているチョン・モンギュ(鄭夢奎)会長らトップの責任論にとどまらない。より深刻なのは、協会の「官僚化」と実務層の機能不全だ。

クラブの実務担当者は「会長が代わっても、内部が変わらなければ意味がない。これまでの『改革』は、外部から高額な年俸で副会長や委員長を連れてくるだけの『トカゲの尻尾切り』に過ぎなかった」と明かす。

別の実務担当者も、協会の閉塞感をこう告発する。

「今の協会はまるで自己陶酔した公務員組織だ。自分たちの権利は守るが、業務能力を向上させる意欲が見えない。生え抜き職員の内部昇進がないシステムのため、現場のモチベーションは底を突いている。組織全体が長い時間をかけて惰性に流されている」

◇迫られる「代表至上主義」からの脱却

これまでの大韓サッカー協会は、代表チームの華々しい戦績という「果実」ばかりを追い求め、それを支えるリーグやユースの土壌を枯らしてきたと言える。

「本当に大なたを振るえるトップが就任し、志と能力のある人間だけで組織を再構成すべきだ。代表チームのことしか頭にない運営を続ける限り、韓国サッカーの発展は絶対にない」

Kリーグ現場が発するこの悲痛な警告に、新体制となる協会がどう答えるか。韓国サッカー界は今、単なる監督人事を超えた、組織の解体的出直しを迫られている。

(c)news1

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