
韓国の青少年の約17%がインターネットやスマートフォンの過剰使用によって日常生活に支障をきたしていることが明らかになった。特に中学生や男子にメディア依存の傾向が強く表れている。
女性家族省が今月18日に発表した「2025年青少年メディア利用習慣診断調査」によると、小学4年生・中学1年生・高校1年生および小学1年生の保護者を対象に実施した調査で、総計147万人中21万3243人(17.3%)がインターネット・スマートフォン依存のリスク群と判定された。これは前年の22万1029人(17.7%)から7786人減少している。
この調査は、過度なメディア使用により問題を抱える青少年を早期に発見し、回復支援をすることを目的に2009年から毎年実施されている。ただ政府は、同調査は国家承認統計ではなく、直接的な統計比較には限界があると説明している。
依存リスク群には、日常生活に支障があり専門機関の介入が必要な「危険使用者群」と、自己制御に困難を感じている「注意使用者群」の2つが含まれる。
具体的には、インターネットとスマートフォンの両方に問題を抱える重複依存群は7万8943人で、前年の8万1190人から2247人減少した。
学年別では中学生が8万5487人で最多。次いで高校生(7万527人)、小学生(5万7229人)の順だった。昨年から観察調査として加わった小学1年生については、保護者が参加し、関心群と判定されたのは1万3211人で前年より3731人減少した。
性別で見ると、男子の依存リスク群は11万6414人、女子は9万6829人。男女ともに前年より減少しているが、男子の方が多かった。
女性家族省は、依存リスクのある青少年に対し保護者の同意を得て、相談機関と連携しカウンセリングや医療治療、治癒プログラム、保護者教育などの個別支援を提供している。特に深刻なケースには、スマートフォン使用を制限した環境での専門的な治癒キャンプも実施されている。
(c)MONEYTODAY