2025 年 3月 19日 (水)
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北朝鮮のビットコイン保有量、世界3位に…ハッキングで蓄積か

暗号資産ビットコイン(c)AFP/news1

北朝鮮のビットコイン保有量が世界3位に達するとの統計が明らかになった。

世界最大の暗号資産(仮想通貨)取引所であるバイナンスが運営する「バイナンスニュース」などによると、北朝鮮のハッカー集団「ラザルス」は現在、約1万3562ビットコイン(BTC)を保有していると推定される。これは約11億4000万ドルに相当する額であり、19万8109ビットコインを保有するアメリカ、6万1245ビットコインを保有するイギリスに次いで世界第3位の規模だ。

この数字を基準にすると、北朝鮮のビットコイン保有量は、ビットコインを法定通貨として採用したエルサルバドルや、豊富な水力発電資源を活用してビットコインを採掘してきたブータンを上回る。

北朝鮮のビットコイン保有量が増加した背景には、先月、世界3位の暗号資産取引所「バイビット」がハッキングされた事件があると推測されている。北朝鮮のハッカーはこの際、約15億ドル相当のイーサリアム(ETH)を奪取したとされる。自由アジア放送(RFA)は今月13日、アメリカのサイバーセキュリティ専門家の見解として、北朝鮮がこのイーサリアムをビットコインに換金することには成功したが、まだ現金化には至っていない可能性が高いと報じた。

北朝鮮はここ数年、ラザルスなどのハッカー組織を動員し、暗号資産取引所を標的としたハッキングを繰り返してきたとされる。北朝鮮はこうして得た暗号資産をマネーロンダリング(資金洗浄)し、核兵器開発などに利用しているとの疑惑が持たれている。

(c)MONEYTODAY

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