2026 年 6月 10日 (水)
ホームライフスタイルトラベルソウルで広がる「水辺でぼんやり」休暇、都心の滝やデジタル海が人気

ソウルで広がる「水辺でぼんやり」休暇、都心の滝やデジタル海が人気

カフェ滝の2階テラスから見た弘済滝=ソウル観光財団(c)news1

初夏から例年より早い暑さが訪れるなか、週末に渋滞する高速道路を抜けて郊外へ向かう代わりに、都心で涼を取る、いわゆる「水辺でぼんやりする」休息が新たなトレンドとして浮上している。

ソウル観光財団は本格的な夏を迎え、市民と観光客が都心で清涼感を味わえる個性的な水辺空間6カ所をテーマ別に選定して発表した。巨大な岩壁を流れ落ちる本物の滝から、地下鉄で気軽に訪れられる渓谷、先端技術で都心の真ん中に波を再現したメディアアートまで、さまざまな形に進化したソウルの避暑地を紹介している。

自然地形を活用して造られた人工滝は、視覚的な涼しさに加え、地域商圏を活性化する文化拠点として生まれ変わっている。

ソウル市西大門区(ソデムング)の弘済川(ホンジェチョン)沿いを歩くと現れる弘済川瀑布(ホンジェチョンポッポ)は、高さ25メートル、幅60メートル。SNSで異国的な風景として口コミが広がり、外国人観光客の必須観光コースとして定着した。2023年には滝の向かいのインフラ施設(旧・砂塩供給所)を再活用して「カフェ瀑布(ポッポ)」と「滝の冊房(チェクバン)」が開かれ、最近は滝の四季を収めたメディア展示館や多目的空間を備えた複合文化センターも開館し、見どころと休憩場所を同時に満たしている。

ソウル市中浪区(チュンナング)の龍馬瀑布(ヨンマポッポ)公園は、かつて放置されていた採石場の岩盤地帯を再生し、都心で最も雄大な滝へと変えた代表的な都市再生の事例だ。高さ51.4メートルの主滝を中心に、青龍滝と白馬滝が3本の流れとなって落下し、壮観な景色を見せる。通常は1日2回稼働するが、夜の散策客が増える5月29日から8月31日までは夕方の時間帯を追加し、計3回水流を楽しめる。周辺には人工岩壁場や裸足で歩ける黄土道も整備されている。

遠くの地方まで行かなくても、公共交通機関だけで訪れられる天然の避暑地もある。

水落山(スラクサン)の碧雲(ピョグン)渓谷は澄んだ水と森の木陰が調和する場所で、下流は水深が浅く子どもが遊びやすい。上流の神仙橋付近には「仙女湯」と呼ばれるくぼみがあり、大人も足を水に浸して楽しめる。ただ、6月上旬は降水量によって水量が少ない場合があり、雨の直後に訪れると水遊びに適している。

恩平(ウンピョン)韓屋村を過ぎ、北漢山(プカンサン)のふもとにある津寛寺(ジングァンサ)渓谷は、澄んだ水質を誇る北漢山国立公園内の特別保護区だ。津寛寺は、過去に七星閣の補修作業中、三一独立運動当時の太極旗など独立運動関連の遺物20点余りが発見された歴史的意味の深い場所でもある。自然保護のため渓谷への直接出入りは制限されているが、寺の前を流れる清らかな水音だけでも都心の騒音を忘れさせる。

実際の渓流水ではなく、華やかな光と先端映像技術で都心に波を再現したデジタル水辺空間も、夜の観光客を引きつけている。

清渓川(チョンゲチョン)の広橋(クァンギョ)下に設置されたメディアアート「清渓ソウルオーシャン」は、暗い水辺の散策路をデジタルの海に変える。現在は春をテーマにした映像を上映しており、6月第2週からは澗松(カンソン)美術館と協業し、東洋的な魅力を盛り込んだ新作「朝鮮の風流」を披露する予定だ。6月から8月までは毎日午後7時から10時まで点灯する。

西小門(ソソムン)聖地歴史博物館では、歴史的空間の重みの中で静かに思索する避暑も可能だ。朝鮮後期のカトリック殉教聖地という歴史的背景にメディアアートを組み合わせた。地下3階から地上公園まで垂直に開けた「空の広場」と、赤レンガの坂道に柔らかな映像が流れるメディアアート専用空間「空の道」は、深い海の中を歩くような視覚効果を演出する。日常の騒音とストレスから離れ、静けさの中で心を落ち着かせたい人に向いた場所だ。

(c)news1

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