2024 年 11月 28日 (木)
ホームエンターテインメント映画「私のろうそく」、監督の俳優キム・ウィソン氏/記者チュ・ジヌ氏インタビュー (中)

映画「私のろうそく」、監督の俳優キム・ウィソン氏/記者チュ・ジヌ氏インタビュー (中)

ユン・ソンヨル(尹錫悦)氏©NEWSIS

――この映画の封切りニュースが伝わるや、多様な反応が出ている。その一つが、大統領選で保守系最大野党「国民の力」のユン・ソンヨル候補を狙い撃ちにし、与党「共に民主党」のイ・ジェミョン(李在明)候補を助けるための映画だというものだ。もちろん、正反対の主張もある。

キム氏 ユン候補、イ候補はいずれも大統領選候補だから話題になるのであって、映画では微々たる存在だ。エキストラだ。先ほども言ったが主人公は市民だ。この映画をめぐり政治的有利・不利を話す人がいるが、見れば分かるようにお二人(ユン、イ両氏)に影響するものはない。二人ともいい子だ。大統領選を待って5年間準備した映画ではない。新型コロナウイルスのせいで遅くなった。もう公開されるのだ。

チュ氏 映画を撮ったのが2019年だ。当時の視点でろうそくに対する記憶について話すのだ。すべて違う解釈をするだろう。解釈は見る方にお任せする。とにかく「ろうそく市民」のユン・ソンヨル氏を見るのはとても興味深いと思う。

この映画内で、ユン候補が当時、どんな話をしたのかに関心が集まっている。だが、映画内には議論になったり、特記したりするような発言はない。分量も少ない方だ。だが、この作品に盛り込まれていないユン候補の発言は、確かにあるだろう。

――その内容で公開できるものはあるか。

チュ氏 当時、ユン候補を2時間ほどインタビューした。もちろん彼が現在、口にしている発言と異なるものもある。それを一つ一つ取り出して明らかにしたら、全部特ダネだよ。ビハインドカットをどの程度、どうやって見せるかについては考えてみる。

キム氏 (われわれとインタビューした時の内容を考えれば)ユン候補はたぶん心配するかもしれない。その時に言った話が、ブーメランとして自分に返ってくるかもしれないから。

――インタビューは簡単ではなかったと聞いている。盛り込みたかったが、交渉ができずインタビューできなかった人がいるとしたら、誰がいるだろうか。

チュ氏 イ・ジョンヒョン元議員、チョ・ウォンジン元議員は出るべきだった。また、キム・ジンテ議員に出てもらえなかったのは残念だ。キム・ジンテ議員は「ろうそくは風を吹けば消える」という有名な言葉を残している。当時、パク前大統領の周辺の人々に強力な「ろうそくトラウマ」があった。チョ・ウォンジン議員も「これは受けられない」と言っていた。ホン・ジュンピョ(洪準杓)議員も、何度か約束をしたが、実現しなかった。そうやって逃げた人が多い。この話とは別に、インタビューした方々の中で、ハ・テギョン議員が珠玉のような言葉をたくさん述べたが、すべて盛り込むことができなかった。「国民の力」の方々の発言を集めてビハインドカットを作ることを考えてみる。

キム氏 (当時、パク大統領と関係が近かった)いわゆる「親パク」と呼ばれた人たちの立場を入れたかった。そうしてこそ、われわれの映画に機械的なバランスも生じ、多様な見方が盛り込まれると思った。

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