内乱首謀者の疑いをかけられたユン・ソンニョル(尹錫悦)韓国大統領に対する2回目の逮捕状執行が間近に迫っている。高位公職者犯罪捜査処(公捜処)の捜査官と警察機動隊が現場に到着し、逮捕作戦の準備を完了した。この日、逮捕状執行には警察機動隊約50部隊(3000人以上)が投入される予定だ。
15日午前4時6分ごろ、ソウル市龍山区漢南洞の大統領官邸前に公捜処の車両2台が到着した。午前4時40分ごろには、公捜処の人員が車両から降りる様子も確認された。現場には警察機動隊のバス約50台も配置されている。
同日午前4時47分ごろ、ソウル警察庁広域捜査団の前の道路に駐車された機動隊バスに警察が慌ただしく荷物を積み込む様子も目撃された。
この日、2回目の逮捕状が執行される可能性があるという知らせを受け、漢南洞の官邸付近にはユン大統領の逮捕に賛成・反対するデモ隊が集まり、徹夜で抗議活動を展開した。ユン大統領支持者の一部は座り込んだり寝転んだりしながら「弾劾無効」を繰り返し叫んでいる。
警察は同日午前1時ごろ、官邸前の集会を強制解散し、進入路を確保した。午前5時ごろ、官邸前にはユン大統領支持者数千人が集まり、逮捕状執行に反対する集会を開いている。
警察は2回目の逮捕状執行に51部隊・約3000人を投入した。当初は約1000人が予定されていたが、警護処の抵抗などを考慮し、大幅に増員されたとみられる。
警察特別捜査団はソウル・仁川・京畿南部・京畿北部の各警察庁に属する広域捜査団の捜査官を総動員するよう指示を出した。これらの人員はユン大統領の逮捕班、捜索班、警護処制圧班に分けられ、逮捕状の執行にあたるとされる。
さらに、ソウル警察庁広域捜査団所属の捜査官301人が公捜処に派遣される。必須人員を除く広域捜査団の捜査官全員がユン大統領逮捕状執行に投入されることになる。
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