韓国の経済状況が、物価高や高金利の長期化により、消費の低迷と輸出の鈍化予想が加わって、1年ぶりに最も冷え込んでいることが明らかになった。韓国銀行が11日に発表する基準金利の決定が注目されている。
韓国銀行によると、9月のニュース心理指数は98.54で、昨年10月以来の最低値を記録した。ニュース心理指数は、メディアの経済ニュースを分析して経済の感情を測定する指標で、100を下回ると経済心理が悲観的であることを意味する。
最近の経済指標も下落傾向を示しており、消費の低迷が長期化している。8月の景気動向指数は98.2で、6カ月連続の低下を記録し、2021年1月以来の最低水準となった。
これまで消費の低迷を補ってきた輸出も、今後は鈍化が避けられないとされている。専門家らは、半導体やIT関連の輸出が勢いを失っており、輸出の鈍化が続くと予測している。
このような状況下で、景気低迷への対応として基準金利の引き下げが必要との声が高まっている。市場では、当初11月に予想されていた金利引き下げが、今月に前倒しされる可能性が強まっている。
11日に開催される金融通貨委員会で、13回連続で据え置かれている基準金利がどうなるかが注目されている。
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