北朝鮮が今年に入って、4度のミサイル発射を通じて最大900万ドル(約10億円)を浪費したという分析が伝えられた。米政府系放送局の自由アジア放送(RFA)が22日に報じた。
RFAはミサイル専門家の話を引用して「北朝鮮がミサイルを1回発射するごとにかかる費用は100万~150万ドルと推定される。新年に入って4回、計6発のミサイルを発射しており、北朝鮮はすでに600万~900万ドルを失った」と伝えた。
北朝鮮は今月5日と11日、慈江道(チャガンド)一帯から極超音速ミサイルと主張する弾道ミサイルを発射した。14日には、平安北道(ピョンアンプクド)義州(ウィジュ)から鉄道機動短距離弾道ミサイル、17日には平壌(ピョンヤン)から日本海に向けてミサイル2発を発射した。
RFAは600万~900万ドルはコメ1万5000~2万2000トンを購入できる金額だとしている。国際民間団体によると、北朝鮮は2019年にミサイルを含む核兵器開発に約6億6700万ドルを投入した。これは2020年の北朝鮮の国内総生産(GDP)の約2.3%で、国際市場でコメ160万トンを買える金額だ。
RFAは「北朝鮮が相次ぐミサイル発射に続き、核実験と大陸間弾道ミサイル(ICBM)発射再開までほのめかして、制裁緩和はもちろん追加制裁が避けられない。北朝鮮当局が強調した食糧問題の解決はさらに難しくなる見通し」と伝えた。
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