中国産ニンニクの価格上昇が、韓国の食堂に打撃を与えている。韓国で使われるニンニクの大半は中国から輸入されており、食堂などでは欠かせない。
関税庁によると、輸入ニンニク（冷凍）の輸入価格が3月の1キロ当たり2231ウォン（1ウォン＝約0.11円）となり、昨年同月比53％上昇した。
輸入ニンニク（冷蔵）の1キロ当たりの価格も昨年2月の1万479ウォンから今年2月には1万4379ウォンへと36.3％急騰した。
輸入ニンニクの価格が急騰した理由は、中国山東省のニンニクの作柄が悪いためだ。価格上昇の動きがみられると、現地業者が出荷を遅らせて、さらなる価格上昇につながった。
一方で、韓国産ニンニクの価格も輸入ニンニクの価格の3倍に達し、外食業者が中国産から国産に切り替えることは難しい。今年の国産ニンニク生産量は、昨年よりさらに減少するものと予想され、一層価格上昇が進むとみられる。
韓国農村経済研究院農業観測センターによると、今年のニンニク栽培面積は2万3592haで、前年より4.2％減った。ニンニク生産量も昨年の生産量（31万2438トン）より1.2％減少し、30万8664トンにとどまる見通しだ。
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