2024 年 12月 23日 (月)
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ピンク・フロイドの音楽を聴かせたら…AIが脳信号分析、歌を再構成した!

ピンク・フロイドの音楽を聴いた時に出てくる脳信号を人工知能に学習させ、この信号に基づき音楽を再構成するのに成功した(資料=UCバークレー)(c)KOREA WAVE

歌を聴く際、脳に現れる反応を記録し、これを人工知能(AI)に学習させて音楽を再構成する――米国の研究者が、これに成功した。脳が音楽を処理するプロセスに対する理解を深めるとともに、神経障害で言葉を話せない人の自然なコミュニケーションへの道を開くと期待されている。

米カリフォルニア州立バークレー大学研究チームは英ロックバンド「ピンク・フロイド(Pink Floyd)」のヒット曲「Another Brick in the Wall, Part 1」を聴く際に現れた脳信号記録を分析し、こうした結果を得た。

この記録は、てんかん患者29人が脳に電極を植える手術を受けている間、歌と話し声を聴かせ、電極に現れた信号を測定したものだ。2008年と2015年に収集され、脳信号に基づいて言語を再構成する研究に使われていたもので、最近のAI技術の発達に支えられて今回は音楽まで再構成した。

研究チームは、歌を聴かせながら測定した脳信号記録をAIに学習させ、これに基づいて脳信号から再び歌をつくり出すようにした。その結果、歌の中で「All in all it was just a brick in the wall」という部分が実際の歌と似たように再現された。リズムと歌詞はかなりつぶれたものの、識別可能な水準にはなった。

バークレー大のロバート・ナイト教授は「この研究を通じて、脳の音楽処理に対する理解という大きな壁に、小さなれんがを一つ積み上げた」と表現している。この研究は学術誌「PLOS Biology」に最近掲載された。

(c)KOREA WAVE

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