2024 年 11月 28日 (木)
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「UAEの敵はイラン、韓国の敵は北朝鮮」…韓国大統領「不適切」発言の波紋

ソウル市龍山区(ヨンサング)の在韓イラン大使館(c)news1

「アラブ首長国連邦(UAE)の敵、最も脅威的な国はイランで、韓国の敵は北朝鮮。非常に類似した立場にある」。韓国のユン・ソンニョル(尹錫悦)大統領がUAEを訪問していた今月15日、現地駐留の韓国軍「アーク部隊」の将兵と面会した席で、こう発言をした。これにイラン側が態度を硬化させ、韓国外務省が対応に追われる一幕があった。

イランはUAEと歴史的に経済関係が深い。だが2016年1月にイランが、サウジアラビアによるシーア派指導者処刑とそれを受けたイランのサウジ大使館襲撃を機にサウジと断交すると、UAEはサウジを支持する立場からイランとの外交関係を、それまでの大使級から代理大使級に格下げした。

だがイランとUAEは関係修復に乗り出し、昨年8月、大使級外交を再開し、その後も正常化への手順を踏んでいる。イランがユン大統領の発言に敏感になっているのは、こうした事情があるためだ。

ユン大統領の発言が報道された後、イラン外務省は「外交的に不適切な発言を深刻に思っている。韓国外務省の説明を待っている」と反応した。これに対し、韓国大統領室と外務省は「(大統領発言は)韓国の将兵を激励するための趣旨」「イランとの関係に言及したものではない」と繰り返し釈明した。

だが、18日になっても、在韓イラン大使館は「イランは韓国との公式チャンネル、特に外務省を通じて、イランとUAEの関係に対するユン大統領の発言を真剣に検討し、注視している」と表明したため、追加的な説明を要求したとの観測を呼んだ。

(c)news1

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