代表例が、最近出店した大田新世界アート&サイエンスだ。大田新世界は、昨年8月に忠清(チュンチョン)南道大田市儒城(ユソン)区道龍(トリョン)洞の大田サイエンスコンプレックスにオープンした。
業界では最近、ソウル・汝矣島(ヨイド)のザ・現代ソウル▽京義道(キョンギド)華城(ファソン)市のロッテ百貨店東灘(トンタン)店▽京義道水原(スウォン)市のギャラリア百貨店光教(クァンギョ)店▽京義道公明(クァンミョン)市のAKプラザ公明店――など、すべての首都圏に新規店舗オープンしている。
こうした状況であるため、大田という場所にある「大田新世界」は思うように力を発揮できないのではないか――という懸念の声が出ていた。
ところが、大田新世界はこれを完全に打ち砕いた。
昨年8月27日のオープン以来、約2カ月で大田新世界は1700億ウォンの売り上げを記録した。オープン後、昨年の9~12月の4カ月間に収めた売上額は3100億ウォンレベルと推定される。大田新世界のブランド館の売り上げが、当初計画の20%超を達成し、ファッションカテゴリーの売り上げも30%以上を超えたことによるものだ。
ただ、実は、これはある程度、予測されていたことだった。
大田新世界が入店した道龍洞は、屯山(トゥンサン)洞と共に大田市内の高級住宅街に挙げられる。近隣の大徳(テドク)研究団地や大徳テクノバレーに従事する研究人材の住居地として位置しているからだ。道龍洞内のスマートシティ、道龍SKビューなどは売買価格が10億~20億ウォンに達する。
ある百貨店関係者はこんな見解を示す。
「大田新世界は伝統的な都市からは距離が離れたところにあるが、それでも高級住宅街に位置しているため、ある程度成功は見込まれていた。実際、その通りになった」
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