
韓国中部の清州市で、民家の庭で生きた犬を首吊りにした上で火であぶって食肉解体しようとする虐待事件があり、地元の動物保護団体が加害者の男2人を動物保護法違反の容疑で警察に告訴したことが分かった。現場に駆けつけた救助者や活動家らは、あまりの残虐行為に精神的トラウマを訴えており、団体側は社会的な厳罰を求める嘆願活動を展開している。
事件が起きたのは5月9日午後4時ごろ。清州市内の民家の庭で、1匹の犬が首をつられた状態でもがいていた。そこに男が火を放ち、生きたまま焼き殺そうとした。悲鳴を聞きつけた市民らは「どうして生きたまま殺せるのか。指先を少し火に当てただけでもどれほど熱いか。こんな違法行為をしてどうするのか」と泣き叫びながら抗議したという。
その後の調べで、男らは近所の高齢者の「滋養食用(犬肉食)」にする目的で犬を食肉解体しようとしていたことが判明した。
現場には犠牲になった犬のほか、生後7カ月の子犬を含む数匹の犬が飼われていたが、これらは幸いにもすべて保護された。動物保護団体「ドロシーを守る犬」の活動家らは、亡くなった犬を埋葬し、生前にはなかった「ダオン」という名前を付けて、現場の木に黄色いリボンや「命の尊厳が最も大切な価値である世の中になりますように」と書いたメモを結びつけて追悼した。
韓国の動物保護法第10条第1項では、残忍な方法で動物を死に至らせる行為を厳しく禁じており、違反した場合は3年以下の懲役または3000万ウォン(約330万円)以下の罰金が科される。同団体は加害者2人を清州清原警察署に告訴するとともに、裁判所に厳罰を求める嘆願書の署名活動を開始。30日時点で6186人の署名が集まった。
韓国では近年、伝統的な犬食文化の終息に向けた法整備や社会の意識改革が急速に進んでいる。同団体は「犬食用の飼育や食肉解体、流通は終息に向かっているにもかかわらず、このような凄惨な虐待が続いている。命に対する重大な犯罪であり、社会が軽く見過ごせば別の暴力や虐待が繰り返される可能性がある」と強く訴え、司法の厳正な対処を求めている。
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