
北朝鮮の労働新聞が1日に公開した写真によると、キム・ジョンウン(金正恩)朝鮮労働党総書記の娘が5月31日、キム総書記による新義州温室総合農場の現地指導に同行し、約1カ月ぶりに公開活動に姿を見せた。北朝鮮メディアは娘の名を直接挙げていないものの、幹部らの報告を硬い表情で聞く写真を掲載するなど、以前より一段と重厚で抑制されたイメージを演出している。
かつてはキム総書記と同系統の服装が目立ったが、今回は娘が幹部らと似た紺色のスーツを着用したのに対し、キム総書記は白いジャケットに麦わら帽子姿で差別化を図った。また、キム総書記と一定の距離を置いて歩く姿も公開された。3年前に初めて登場した当時は「幼い娘」としての明るい姿が強調されていたが、現在は周囲の高官よりも権威ある姿を見せることに重点が置かれている。最近は行事会場での儀典手続きも厳格に守られており、娘が本格的な後継者教育の過程にあるとの分析が出ている。
写真の構図も、娘がキム総書記の前に立ったり顔が中心に据えられたりするものが増えており、内部的な地位が相当高まったことを示唆している。韓国・慶南大学極東問題研究所のイム・ウルチュル教授は「最高指導者の後継者として、現在も継続的に教育と訓練を受ける過程にあると理解すべきだ」と指摘。写真の選別や現場での動線、表情にいたるまで、細かな指導が進められている可能性に言及した。
キム総書記への随行回数も急増している。娘の公開活動は2024年に13件、2025年は17件だったが、2026年は5月までですでに15件に達した。2026年に入ってからは、住宅竣工式や党大会の閲兵式といった重要な政治行事のほか、戦略巡航ミサイル「崔賢」号の試験発射や軍需工場の現地指導といった軍事関連の公式日程への同行も際立っている。
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