
韓国で最近、GTX(首都圏広域急行鉄道)A路線の三成駅区間で起きた鉄筋漏れ問題をめぐり、各所で責任のなすりつけ合いが続いている。
当初、事故は施工会社である現代建設の設計図面の解釈ミスから始まった。しかし、ソウル市の報告遅れをめぐる論争が浮上し、議論は事故の背景や対応策の分析よりも、「誰の過ちがより大きいのか」をめぐる責任攻防へと広がっている。
与党「共に民主党」ソウル市長候補のチョン・ウォンオ氏はソウル市の責任を、野党「国民の力」候補のオ・セフン氏は施工会社の責任を、それぞれ強調している。
論争は政界を越え、国家鉄道公団とソウル市の攻防にも拡大した。ソウル市は2025年11月から2026年1月まで、鉄筋漏れの内容が盛り込まれた監理報告書を3回伝えたと主張している。一方、公団は、該当内容は毎月提出する報告書内の業務日誌の一部に含まれていた程度で、別途報告はなかったと反論している。
工事現場でなぜこのような事故が起きざるを得なかったのか、どのような対策が必要なのかをめぐる議論は、関心の外に置かれている。
問題の原因を内部ではなく外部に求めようとする雰囲気も強まっている。責任を外部に転嫁し、人のせいにするのは簡単だが、実際に事故の原因と構造的問題を詳しく見る議論は不足している。
問題は、こうした場面が繰り返されるほど、市民の疲労感だけが積み重なることだ。出勤時の「地獄の地下鉄」に疲れた京畿道圏の会社員の不安も高まっている。市民が本当に知りたいのは責任の押し付け合いではなく、GTX-A路線の完全開通事業の安全性だ。
攻防が長引くほど、GTX-A路線そのものへの信頼は落ちるだろう。鉄筋は時間がかかっても補強できる。しかし、一度落ちた信頼は簡単には埋められない。
世の中で最も簡単なのは人のせいにすることだ。今必要なのは、誰がより悪いのかを分けることではなく、なぜこのような事故が起きざるを得なかったのかを見つめることだ。責任の矢をすべて一つの場所に集めるべき時だ。【news1 オ・ヒョンジュ記者】
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