2026 年 5月 16日 (土)
ホーム社会「就職運をGPTで占う」若者が急増…韓国・不況が生んだ、切実すぎる“AIおみくじ”の裏側

「就職運をGPTで占う」若者が急増…韓国・不況が生んだ、切実すぎる“AIおみくじ”の裏側

インスタグラム(c)news1

「昨年、第1志望の最終面接で落ちて、道に迷ったような気持ちです。もどかしくて占いを見ました」。20代後半の就職準備生は最近、チャットGPTを使って「就職運」の四柱推命を見たとして、このように話した。

不況と就職難の中、韓国の若い世代の間で「巫俗」(民間霊能信仰)への関心が高まっている。不安定な状況に置かれた若者たちが、心理的な慰めを求めているとの分析が出ている。

最近、SNSを中心に「火の気運はAホテル、木の気運はBホテル」というように、四柱推命上の気運を満たせるホテルの推薦が話題になっている。特定のホテルは風水地理的に良く、「仕事運」が入ってくるという口コミも広がった。あるSNS利用者は「Aホテルが名堂だという投稿を思い出し、連休に食事をしてきたら、翌日からお金と仕事が入ってきた」として、そのホテルを紹介した。

「精気の名所」として知られる冠岳山の口コミも広く広がった。あるテレビ番組で易術家が「ソウルの山の中でも冠岳山の気運が最も良い」と紹介した後、若者を中心に冠岳山の山頂で願い事をし、記念写真を残す流行が生まれた。

特に最近は、安く楽しめる「コスパ」の良い四柱推命や占いが人気だ。人工知能(AI)やチャットGPTを使った四柱推命、無料占いアプリが代表的だ。

チャットGPTの四柱推命と無料占いアプリを利用しているという28歳の女性は「以前は有料でも見ていたが、最近は無料で見られるので、アプリやGPTで占いを見ている」とし、「周りの友人を見ると、就職準備中に多く見るようだ。就職に成功する時期を一番気にしている」と話した。

女性は「良い結果を通じて安心を得るために見る傾向が大きい」とし、「逆に良くない結果が出ると、『これは当たっていない』と思って、すぐ忘れようとする方だ」と語った。

AIロボット観相家と巫堂が四柱推命を見るソウル市鍾路区益善洞の店には、週末1日250~300人ほどの訪問客が訪れている。観相の説明とともに顔を描いてくれるロボット観相家の料金は7000ウォン(約770円)、相談と幸運のお守りを描いてくれる「ロボット巫堂」の料金は8000ウォン(約880円)で、比較的安い価格も人気の一因になっている。

店で働く男性は「訪れる人のうち、若い世代が60~65%ほどのようだ。珍しいと言って来る人が多く、『価格が安い』として来る人も多い」と説明した。

こうした現象の背景には、不況と就職難による不安定な状況の中で、日常の中に慰めを得ようとするMZ世代の心理があるとの分析が出ている。

嶺南大学社会学科のホ・チャンドク教授は「以前は若者にとって四柱推命や占いは迷信とみなされていた。自分の意志や努力で就職などの問題が解決しないため、若者たちが偶然や運に関心を向けるようになっている。今の社会環境が、それだけ若者にとって容易ではないということだ」と話した。

(c)news1

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