2026 年 5月 9日 (土)
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韓国発「ゲームAI企業」アンカーノード、6月に日本上陸…「GameAIfy」が示すゲーム制作の新たな標準

Sora、Midjourneyを通じて出力した結果物の比較=アンカーノード(c)KOREA WAVE

韓国発ゲーム制作AIスタートアップ「アンカーノード(Anchor Node)」が韓国政府主導の支援事業を相次いで受注し、ゲーム特化型AI技術力を証明する中、B2B市場攻略にも拍車をかけている。

メガ・ニュース(MEGA News)のチン・ソンウ記者の取材によると、アンカーノードは中小ベンチャー企業省が主管する「2026年超格差スタートアップ1000+プロジェクト(DIPS 1000+)」で、コンテンツ分野1位に選定された。

DIPS 1000+は、国家AI競争力を牽引する10大新事業の有望企業を支援するために企画されたプロジェクトだ。ここで技術的優位性を証明したアンカーノードは、今後3年間にわたりR&Dおよび事業化資金(2025年基準で最大12億ウォン)の支援を受ける。

アンカーノードは先週、マイクロソフト(MS)と同省が共同運営するグローバル協業プログラム「マジュン」にも最終合格通知を受けた。同プログラムに選定された企業は、最大2億ウォンの事業化資金に加え、MSから専門サービスや教育、コンサルティングはもちろん、グローバル販路開拓のための多角的な成長支援を受けることになる。これに先立ち、2025年には「Google Cloud Startup」プログラムと「NVIDIA Inception」のメンバーにも選定されている。

◇キャラクターの衣装・画風をそのまま再現…ゲーム実務に最適化「GameAIfy」

アンカーノードは、ネクソン、ネオウィズ、エヌシーソフトなど韓国の大手ゲーム企業で20年以上現場を経験してきたベテランたちが設立したAIゲームテック企業だ。熟練した経験に生成AI技術を融合し、ゲーム制作のあらゆるワークフローを革新することを目標としている。

同社の技術力を集約したAI制作プラットフォーム「GameAIfy」は、単なる画像生成を超え、実務に最適化された機能を提供する。キャラクターの衣装や画風など固有のアイデンティティを維持しながら、ゲームエンジンに即時インポート可能なアセットを生成できる点が特徴だ。

こうしたソリューションは、IPのアイデンティティを保護しながら工程を短縮できるため、ビジュアル品質の確保とコスト削減を同時に実現できる点で業界から注目を集めている。

アンカーノード(c)KOREA WAVE

◇6月に日本へ…グローバルB2B拡大を本格化

韓国国内で実証された技術力は、今やグローバル市場へ向かっている。アンカーノードは、韓国・銀行圏青年創業財団「D.CAMP(ディーキャンプ)」が主管する6月の「Startup OI Tokyo #K-Contents」プログラムの最終パートナー企業に選定され、日本市場進出の足がかりを築いた。同プログラムは、現地の大手ゲーム・コンテンツ企業との実質的な事業協力(PoC)推進に重点を置いている。

東京では、スクウェア・エニックス(Square Enix)、セガサミー(Sega Sammy)、コロプラ(Colopl)など、日本を代表するゲーム企業とのビジネスミーティングが開かれる。特に日本のゲーム業界は独自IPの保護に厳格であるため、アンカーノードが保有する「IP一貫性維持技術」が現地企業から高い関心を集めると期待されている。

アンカーノードは、今回の日本進出を起点として、グローバルB2Bパートナーシップを本格的に拡大していく戦略だ。国内支援事業の受注で確保した基盤をもとに、グローバル市場でもゲーム制作の新たな標準を提示する「ゲームAIテック企業」としての地位を固めたいところだ。

アンカーノードのウォン・ジェホ代表は「AIは本質的に働き方の変化を求めている。数十年にわたり定型化されてきたゲーム業界の制作方式を変えることに力を集中していく」と述べた。

(c)KOREA WAVE

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