
「皮膚バリア、低刺激、セラミド、PDRN」。最近のKビューティー市場でよく目にするキーワードだ。カラーコスメやリップなどのトレンド商品で存在感を高めてきたKビューティーが、今度はダーマ化粧品を前面に出し、機能性スキンケア市場へ領域を広げている。素早く変わる流行を追うだけでなく、肌悩みの解決に焦点を当てた商品群へ中心軸が移る。
ダーマ化粧品は、皮膚を意味する「ダーマ」に由来する表現で、皮膚科学的なアプローチを基に、敏感肌の鎮静や保湿、皮膚バリアケアなどを強調した商品群を指す。最近はPDRN、エクソソーム、コラーゲン、セラミドなど、病院や皮膚科を思わせる成分が一般化粧品市場へ急速に広がっている。これは、Kビューティーがカラーコスメ中心から、成分と効能を重視するスキンケアへ外延を広げている流れとも読める。
こうした流れは、外国人消費者の需要からも確認できる。CJオリーブヤングによると、2023年から2025年まで、オフライン店舗でダーマカテゴリーの外国人売上高伸び率は90%前後に達した。同じ期間、海外顧客向けグローバルモールでも、ダーマ製品の売上高は年平均100%成長した。海外消費者の関心がカラーコスメを超え、敏感肌、皮膚バリア、鎮静・保湿など、より具体的な肌悩みを狙った機能性スキンケアへ移っているとの解釈ができる。
韓国の化粧品企業も素早く対応している。アモーレパシフィックは2025年7月の組織改編で「ダーマビューティーユニット」を新設し、LG生活健康も2025年12月に「ダーマ&コンテンポラリービューティー」部署を設けた。ダーマ化粧品を短期流行ではなく、中長期的に育てるべきカテゴリーと判断したものとみられる。
アモーレパシフィック系列のエストラは、海外攻略にも速度を上げている。エストラは2025年2月に米セフォラ441店舗へ入店した後、1年で現地1492店舗へ流通網を拡大した。2026年2月にはフランス、ドイツ、イタリア、スペインなど欧州17カ国のセフォラ約680店舗にも順次入店し、海外接点を広げた。
代表商品「アトバリア365クリーム」は、世界累計販売1000万個を突破した。2026年1月時点で、米セフォラのクリームカテゴリー売上高上位5位にも入った。2026年2月には、鎮静ソリューション中心の「エイシカ365ライン」も追加投入し、商品ポートフォリオを拡大した。皮膚バリア・保湿中心の代表商品が、世界市場でも通用することを示す事例だ。
LG生活健康は、CNPとフィジオゲルを中心に海外ダーマ市場を攻略している。CNPは2026年2月、米アルタビューティーのオンライン・オフラインチャネルに入店し、「CNPプロポリスリプセリン」6種はオフライン約1400店舗に並んだ。中国ではフィジオゲルを中心に天猫直営モールとインフルエンサー協業を強化し、日本ではCNPのNMN・トラネキサム酸成分の商品をQoo10と現地協業商品として展開する計画だ。国別の市場特性に合わせ、戦略を細分化する姿も目立つ。
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