2026 年 4月 21日 (火)
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米中首脳会談前に王毅外相の訪韓模索…韓国が水面下で調整、中国は慎重姿勢

労働新聞(c)news1

トランプ米大統領と習近平国家主席による2026年5月の首脳会談に向け、韓国政府が朝鮮半島問題を議題に含めるため水面下で外交調整を進めている。中東情勢という不確定要素がある中でも、北朝鮮との対話再開の糸口として米中首脳会談が重要な節目になると判断しているためだ。

外交筋によると、韓国政府は中国の王毅外相兼共産党政治局員の訪韓を模索している。状況次第では、韓国外務省の局長級当局者による訪中が近く実現する可能性も取り沙汰されている。

ただし現段階では具体的な訪韓日程を調整する段階には至っておらず、中国側の理解を得るための外交努力が続いているとみられる。

韓国政府が訪韓実現に注力する背景には、来月の米中首脳会談を前に朝鮮半島問題を議題として提起できる事実上最後の機会との認識がある。

王毅外相は北朝鮮を訪問し、外相会談に加えてキム・ジョンウン(金正恩)朝鮮労働党総書記とも会談するなど、緊密な意思疎通を進めた。この場で米中首脳会談に関する高官レベルのメッセージがやり取りされた可能性が高いとみられている。

韓国としては、訪韓を通じて中国と北朝鮮の情勢認識、とりわけ北朝鮮の意向を把握する必要があると判断している。

一方、中国にとっても南北双方と同時に意思疎通を進めることは影響力拡大の機会となるが、慎重姿勢の背景も指摘されている。

北朝鮮は2025年9月のキム総書記の訪中後、中国が同年10月と2026年1月に韓中首脳会談を続けて開いたことに不満を示したとされ、中国が訪韓に積極的でない可能性がある。

さらにキム総書記は王毅外相との会談で「一つの中国」原則への支持を初めて公に表明し、中国に配慮する姿勢を見せた。外交関係者は「中国がどのような見返りを北朝鮮に与えるかは不透明だが、軽視できない要素だ」と指摘する。

また「一つの中国」を巡っては、韓国と台湾の間でも動きがあった。台湾は韓国の電子入国申告書における「中国(台湾)」表記の修正を求め、韓国政府はこれを受けて該当項目を削除した。

こうした対応に中国が不満を抱き、訪韓協議にも影響しているとの見方もある。

それでも、米中首脳会談前に王毅外相の訪韓が実現すれば、北朝鮮の意向把握とともに、米中双方に対する対北外交の足場を築くことができるとの期待がある。

(c)news1

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