2026 年 4月 22日 (水)
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ソウル高校生、読解力低下が深刻化…「授業理解困難」3割

2024年11月5日に実施された「2024ソウル学生読解力・数理力診断検査」(c)news1

ソウルの高校1年生の約3割が、学校の授業内容を理解するのが難しい水準の読解力にとどまっていることが明らかになった。中学2年生でも4人に1人が基礎水準に達しておらず、中学生以降で読解力の低下が顕著になっているとの分析が示された。

ソウル市教育庁が2025年10月から12月にかけて、市内の小中高校591校、約10万人を対象に実施した「ソウル学生読解力・数理力診断検査」の結果によると、高校1年生のうち「基礎未達」に該当する1水準は13.8%で、2024年より6.8ポイント増加した。「基礎」に当たる2水準も16.2%で、3.2ポイント上昇した。

一方、「優秀」に当たる4水準の割合は42.3%で、2024年より9.8ポイント低下した。教育庁は、授業を理解し継続して学習するための最低基準を「普通」に当たる3水準と位置づけており、高校1年生の約3割が授業についていくのに苦労する可能性があるとみている。

中学2年生でも同様の傾向が確認された。「基礎未達」は6.9%で2024年より1ポイント増加し、「基礎」も18.5%で3.5ポイント上昇した。両者を合わせると約25%となり、4人に1人が授業内容の理解に困難を抱える水準と受け止められる。

教育界では、中学生の時期から読解力が急激に低下する背景として、学習内容の難化や読書量の減少、スマートフォンなどメディア利用の増加を指摘している。育児政策研究所の「韓国児童成長発達縦断研究2025」によると、2008年生まれの1日平均メディア利用時間は、小学3年生の1.19時間から小学6年生で2.8時間に増え、中学1年生では6.48時間へと急増している。

全国17の市道教育庁のうち、中高生を対象に読解力診断検査を実施しているのはソウル市教育庁のみである。他地域の多くは小学校低学年を中心に実施しており、予算などの制約から対象拡大は容易ではない状況だ。

一方で、現在の診断結果を政策設計の根拠として活用するには限界があるとの指摘もある。ソウル市教育庁の検査は希望校のみが参加する方式で、全体の読解力水準を把握しにくいためだ。実際の参加率は、小学校61.5%(605校中372校)、中学校36.4%(390校中142校)、高校22.3%(318校中71校)にとどまった。学年が上がるほど入試負担が重くなり、診断への参加が減少し、基礎学力への対応が後回しになる傾向もみられた。

(c)news1

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