
北朝鮮が新たに設計した海上取締船の外観を初めて公開し、海上統制力の強化とともに「正常国家」としてのイメージを打ち出そうとしているとの分析が出ている。
朝鮮中央テレビが4月10日に報じた「4・15国家産業美術展覧会」の映像によると、キム・ジョンウン(金正恩)朝鮮労働党総書記の指示で制作された約120種類の産業デザインの中に、「経済水域水産資源保護取締船」の設計図が含まれていた。こうした取締船という名称が公式に登場したのは初めてとみられる。
北朝鮮はこれまで海洋警察に相当する独立した組織を持たず、海軍や社会安全機関の船舶が取締業務を担ってきたとされる。今回の公開について専門家は、実質的に海上警備組織の制度化を進める兆候の可能性を指摘している。
とりわけ、北朝鮮が主張する黄海の海上境界や排他的経済水域内での活動を強化し、南北の海上境界管理や中国漁船の統制を同時に狙う意図があるとの見方もある。
公開された設計では、船体は比較的小型で近代的な形状をしており、軍艦というより法執行機関の船舶に近い外観となっている。船体側面には斜めの塗装が施されており、各国の沿岸警備隊が採用する識別方式に類似する特徴も確認される。
こうした点から、北朝鮮が国際的な慣行に沿った海上管理体制を整備し、国家としての体裁を整えようとしている可能性があると分析される。
さらに北朝鮮は最近、海上保険制度の整備にも言及しており、船舶の安全確保や貿易拡大を視野に入れた動きとの指摘もある。今回の取締船公開は、こうした海洋戦略全体の一環とみられる。
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