
ファミリーマートが韓国で再び商標を出願したことが分かった。ただ業界では、実際の再進出の可能性は低く、ブランド保護を目的とした措置との見方が強い。
関係者によると、同社は今月初め、韓国の特許当局に「FamilyMart」の名称や緑と青の看板デザインなどを出願した。ファミリーマートは2014年に韓国市場から撤退して以降も断続的に商標出願を続けており、2025年にも複数件を申請しているが、具体的な事業展開の動きは確認されていない。
韓国では1990年、地元企業がファミリーマートと提携して事業を開始し、一時は7000店舗を超える最大手へと成長した。その後、提携関係は解消され、現在はBGFリテールが展開する「CU」へと転換している。
再進出の障壁は法的にはすでに解消されているものの、市場環境は大きく変化した。韓国の主要コンビニ4社(CU、GS25、セブンイレブン、イーマート24)の店舗数は約5万3000店に達し、2025年には初めて前年比で減少するなど、市場は飽和状態にある。
また、ファミリーマートは近年、中国や台湾など成長余地の大きい市場に投資を集中させる戦略を採っており、収益性の低い地域からは撤退する動きも見せている。
こうした状況から、今回の商標出願について業界関係者は「第三者による無断使用を防ぐための管理措置」と分析しており、短期的な韓国再進出の可能性は高くないとの見方が広がっている。
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