
韓国で、小学校低学年のスマートフォン依存が深刻化する中、学習機能に限定した「エデュ安心フォン(教育専用スマホ)」の導入を求める議論が急浮上している。
教育界によると、チェ・ギョジン(崔教振)教育相は国会質疑で、低学年向けに学習用途のみに制限したスマートフォン導入案について「実現できれば非常に意味のあるアイデアだ」と述べ、前向きな姿勢を示した。
背景には児童のスマートフォン利用拡大がある。国会側は、小学2年生の約60%、6年生の約66%がスマートフォンを使用していると指摘し、違法賭博や薬物取引など有害環境への接触リスクを懸念した。
提案されている「エデュ安心フォン」は、通話や学習機能に限定し、ゲームやSNS、動画サービスなどを遮断する仕組みが想定されている。英国で検討されている代替端末の事例も参考に、いわば子ども向けの簡易スマートフォンとして導入を目指す構想だ。
すでに教育現場ではスマートフォン規制の動きが強まっており、2026年からは授業中のスマート機器使用禁止や校内利用制限の制度化も進んでいる。一部の学校では、電子機器を極力使わない授業運営も試みられている。
一方で、政策化には課題も多い。低学年のスマートフォン使用を大幅に制限することが過度な規制だとの批判や、子どものデジタルアクセス権を侵害する可能性、情報格差拡大への懸念が指摘されている。
また、すでに家庭での利用制限機能や学校の使用ルールが存在する中で、新たな専用端末がどれほど効果を持つかも不透明だ。端末開発費や普及コスト、現場での管理負担といった実務面の問題も議論の焦点となっている。
チェ・ギョジン氏は「多様な主体の意見を十分に集め、社会的合意を形成することが重要だ」と述べ、慎重に検討を進める考えを示している。
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