2026 年 4月 8日 (水)
ホーム経済流通韓国・包装業界に広がる影響…「プチプチ」も供給不安、原材料高騰で生産停止も

韓国・包装業界に広がる影響…「プチプチ」も供給不安、原材料高騰で生産停止も

(c)news1

中東情勢の影響で石油化学原料の供給が揺らぐ中、いわゆる「プチプチ」と呼ばれるビニール緩衝材の供給にも支障が出ている。代替として紙素材への関心が高まる一方、全面的な置き換えには課題も指摘されている。

業界によると、エアキャップ製造会社は原材料価格の急騰と供給不足に直面している。合成樹脂の原料価格は2026年3月に約15%上昇し、4月にはさらに約30%の値上がりが見込まれている。中東からの基礎原料の流入が滞ったことで品薄状態となり、価格引き上げを余儀なくされた。

ある工場では、値上げ後に確保した原料在庫も使い切り、4月初めから操業を一時停止したという。供給不安は現実の問題となりつつある。

こうした状況を受け、企業の間では紙製緩衝材への切り替えを検討する動きが出ている。紙素材メーカーでは注文が従来の約2倍に増えたとの声もあり、一定の需要シフトが起きている。

しかし、紙製品が直ちに代替となるかは不透明だ。紙緩衝材は価格が高く、これまで主に環境志向の消費者や高付加価値商品向けに使われてきたため、コスト面でのハードルが大きい。業界関係者は「短期間でビニールを全面的に置き換えるのは難しい」と指摘する。

専門家の見解も分かれる。ある経済学者は「今回の供給不安を契機にビニール使用を減らし、紙などへの転換を政策的に促すべきだ」と提言する一方、化学分野の専門家は「プラスチックは食品の品質維持など不可欠な役割があり、完全代替は現実的でない」と指摘する。

さらに、紙の原料となる木材も無限ではなく、環境負荷の観点からも単純な置き換えには限界があるとされる。

業界では今回の事態を、石油依存型の包装構造の脆弱性が露呈した例とみている。紙素材はリサイクル率が高く、国内調達も可能なため、長期的には代替の選択肢として拡大が見込まれるが、当面はプラスチックと紙の併用が続きそうだ。

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