
北朝鮮社会で麻薬の使用が広がり、「生活必需品のように扱われている」との実態が浮かび上がっている。韓国チャンネルAの番組が現地の証言をもとに、その深刻な状況を伝えた。
それによると、医療体制の崩壊により、住民が病気や痛みの対処として麻薬を使用するケースが少なくないという。医薬品が不足する中で、代替手段として依存が進んでいる可能性が指摘されている。
さらに、若年層の間でも麻薬に関する会話が日常的に交わされるなど、社会全体に浸透しているとの証言もある。
元保衛部関係者の証言では、軍内部にも麻薬が広く流通しており、一部の幹部が国境を通じた密輸に関与していたとされる。密輸の手口も巧妙で、鉄鉱石の下に麻薬を隠して中国へ輸送するなど、偽装取引が続いているという。
また、北部・両江道でタクシー運転手として働いていた男性は、当局の指示で麻薬の運搬に関与したと証言した。保衛機関の後ろ盾により、検問所を自由に通過できたと語っている。
こうした状況は、国家の統制機構が関与する形で麻薬流通が拡大している可能性を示しており、北朝鮮社会の構造的な問題として懸念が強まっている。
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