
若者世代との接点を模索する韓国の宗教界で、体験型イベントやファンダム文化、さらにはバーチャル配信といった新たな取り組みが広がっている。
ソウル市江南区のコエックスで開かれた「2026ソウル国際仏教博覧会」は、従来の宗教行事とは異なり、体験型の文化イベントとしての特徴が際立った。来場者の半数以上を20代から30代が占め、若年層の関心の高さが目立った。
特に人気を集めたのは、Tシャツやステッカーなどを販売するグッズブースだった。長い列ができるほどの盛況で、「無宗教だが珍しさに惹かれて購入した」といった声も聞かれた。
また、出家体験や瞑想に加え、簡易的な剃髪を体験し法名を授かるプログラムも好評だった。開始からわずか2時間で多くの参加者が集まり、参加者は「自分の悩みに通じる意味の法名をもらい、不思議な感覚だった」と語った。
一方、キリスト教界でも若者向けの取り組みが進んでいる。クリスマスにはファンダム文化を取り入れた「イエス誕生日カフェ」が開かれ、フォトカードや体験型コンテンツを通じて来場者を集めている。
さらに、宗教者によるバーチャルユーチューバー(VTuber)も登場した。実在の司祭が活動するキャラクターがミサや教義を解説する配信を手掛けるなど、デジタル空間での布教活動も広がっている。
専門家は、若者が従来の宗教に距離を置く傾向がある一方で、体験型やデジタルを通じた柔軟なアプローチは受け入れられやすいと指摘している。
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