
インフルエンザに感染しながらも出勤を続け、最終的に命を落とした韓国の幼稚園教師が残した最後のメッセージが明らかになり、波紋を広げている。
全国教職員労働組合は3月30日、ソウル市内で記者会見を開き、意識を失う直前に同僚へ送ったメッセージの内容を公開した。
亡くなった教師は1月下旬、発表会のリハーサル準備や報告書作成などで過密な業務を続けていた。1月26日には「喉が痛い」「体がつらい」と体調不良を訴え、翌27日には38.3度の発熱とともにB型インフルエンザと診断された。
それにもかかわらず、教師は「マスクをして出勤する」と園側に伝え、その後も3日間出勤を続けた。勤務中も「つらくて涙が出る」「体調が最悪」「トイレで吐いた」と苦しさを訴えていたという。
1月30日には体温が39.8度に達し、早退を申し出たが、引き継ぎ業務のためすぐには帰宅できず、午後になってようやく病院へ向かった。
点滴治療を受けた後も症状は悪化し、夜には喉から出血。深夜に救急搬送され、そのまま意識不明となった。
意識を失う直前、教師は「息をするのがとても苦しい」「胸が痛い」「咳が止まらない」「こういう時はどうすればいいの」といったメッセージを残していた。
その後、2月14日未明、B型インフルエンザによる敗血症性ショックで死亡した。
遺族は「子どもたちを心から愛していた教師だった」としたうえで、「重い症状でも休めなかった」と職場環境を批判した。
また労働組合は「体調不良でも現場を離れられない慣行や人員不足の構造が悲劇を招いた」と指摘。さらに、園側が本人の自主退職として処理しようとした疑いもあるとして、問題の深刻さを訴えている。
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