
韓国で4月2日から、薬を服用した状態での運転に対する取り締まりと処罰が大幅に強化される。
改正された道路交通法により、薬の影響で正常な運転能力が低下した状態で運転した場合、飲酒運転と同水準の厳しい処罰が科される。従来の「3年以下の懲役または1000万ウォン(約110万円)以下の罰金」から、「5年以下の懲役または2000万ウォン(約220万円)以下の罰金」へと引き上げられる。
また、警察による薬物検査を拒否した場合も同様に、5年以下の懲役または2000万ウォン(約220万円)以下の罰金が科される。
警察は「医師の処方に基づく薬を服用しただけで直ちに処罰されるわけではない」と説明する一方、「注意力や運動能力が低下し、安全な運転が困難な状態であれば取り締まりの対象になる」としている。
対象となり得る薬には、風邪薬やアレルギー薬など日常的に使用されるものも含まれる。特に抗ヒスタミン薬は眠気を引き起こす可能性があり、運転前の服用には注意が必要とされる。
韓国薬剤師会は、運転時に注意が必要な薬の成分386種類を分類し、「運転禁止」に該当する薬にはフェンタニルやオキシコドンなどの麻薬性鎮痛薬、ミダゾラムやゾルピデムなどの睡眠導入薬が含まれるとした。
一方で医療界からは、薬物運転の判断基準が医学的に曖昧だとの懸念も出ている。患者が処罰を恐れて服薬を中断し、症状の悪化や事故につながる可能性も指摘されている。
専門家は「単に薬を服用したかどうかではなく、運転能力への影響を科学的に判断する基準が必要だ」とし、制度の補完を求めている。
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