2026 年 3月 22日 (日)
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グーグルマップのAI進化で地図市場に変化…韓国ネイバー・カカオに試練

(c)news1

米IT大手グーグルの地図サービス「グーグルマップ」が、人工知能(AI)モデル「Gemini」との連携により大きく進化している。単なる経路検索を超え、会話形式で場所を推薦したり、3次元(3D)で運転経路を案内するなど、新たな地図サービスとして高度化が進んでいる。

IT業界によると、グーグルマップは最近、Geminiを活用した「アスク・マップス(Ask Maps)」機能を導入した。アプリの検索欄下に表示されるボタンからAIに質問でき、「夜にテニスができる照明付きコート」や「並ばずに充電できるカフェ」など、自然な会話形式で条件を入力すると、最適な場所や経路が提示される。旅行中であれば、移動途中に立ち寄れる観光地の提案や、到着時間、チケット情報なども得られる。

グーグルは、こうした機能の実現にあたり、地図アプリ内の3億件以上の地点情報と、5億人を超える利用者レビューを分析していると説明している。さらに、利用者の検索履歴や保存地点などのデータも活用し、関連性の高い回答を導き出す仕組みだ。場所を決めた後は、予約や共有、保存まで数回の操作で完結できる。この機能は現在、米国とインドでスマートフォン向けに提供が始まっており、今後はパソコン版にも拡大される予定だ。

また、現実の道路環境に近い形で経路を示す「没入型ナビゲーション(Immersive Navigation)」機能も追加された。建物や高架道路、地形を3Dで再現し、車線や横断歩道、信号機、停止標識などを強調表示することで、直感的な運転支援を可能にする。Geminiがストリートビューや航空写真を分析し、中央分離帯など道路の細かな構造まで把握するため、複雑な交差点や車線変更にも対応しやすい。特定区間を拡大する「スマートズーム」や、建物を半透明表示にする機能も備え、実際の運転に近い感覚での案内を実現している。

この機能は米国で導入が始まり、今後数カ月以内に車載システムのカープレイやアンドロイドオートにも対応する予定だ。

こうした進化は、韓国の地図サービスにとって大きな転機となる。これまで韓国では、ネイバー地図やカカオマップ、ティーマップなど国内企業が精密な地図データを強みに利用者を確保してきた。しかし、政府が高精度地図データの国外持ち出しを認めたことで、データ面での優位性は縮小する見通しとなった。

現在の韓国市場では依然として国内企業が優勢だ。モバイル分析によると、ネイバー地図は約72%のシェアと月間約2845万人の利用者を抱え、グーグルマップはティーマップやカカオマップに次ぐ4位にとどまっている。

ただ、グーグルがAI機能をさらに強化し、韓国でも高精度地図を活用したサービスを展開すれば、競争環境は大きく変わる可能性がある。専門家は、高品質な地図データを活用すれば韓国でも没入型ナビゲーションの提供は技術的に十分可能だと指摘する一方、将来的には地図データの主導権が海外企業に依存する可能性もあるとみている。

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