2026 年 4月 23日 (木)
ホーム経済IT/メタバース韓国電力、CESに初の単独ブース…電力業界の技術競争が最前線に

韓国電力、CESに初の単独ブース…電力業界の技術競争が最前線に

(c)news1

韓国の国営電力会社「韓国電力公社(KEPCO)」が、世界最大級のIT・家電見本市「CES 2026」で、電力会社として初めて単独展示館を設置し、エネルギーインフラを技術産業として再定義する新たな一歩を踏み出した。1月6日(現地時間)から4日間にわたり、ラスベガス・コンベンションセンター(LVCC)本館で展示されている。

これまでCESは消費者向け製品が中心だったが、近年はエネルギー、AI、インフラ技術など産業全体を支える分野に注目が集まっている。主催者である米国消費者技術協会(CTA)は、2026年の主要テーマの一つとして「エネルギー転換(Energy Transition)」を掲げており、単なる供給者ではなく技術開発・運営主体としての電力会社の役割が問われている。

韓国電力は、展示テーマに「Power of Tomorrow, Discovered Today(今日出会う、明日の電力)」を掲げ、発電・送電・変電・配電・消費までを一つの技術バリューチェーンとして可視化した。展示の目玉は、韓国の歴史的象徴「亀甲船(クボクソン)」をモチーフにした「電気亀甲船」。これは、同社のコア技術を象徴的に表現するもので、電力を単体技術ではなくシステム全体として捉える設計になっている。

韓国電力は今回、グローバル電力企業として初めてCESイノベーション賞を5部門で受賞し、主展示ホールでの単独ブース出展が正式に認められた。受賞技術は▽AI送変電設備診断技術(SEDA)▽ハイブリッド蓄電システム(HESS)▽変圧器絶縁監視装置(TansGuard-MX)▽光学診断システム(ADS)▽分散型電源のサイバーセキュリティ技術(SDMD)――の5つ。

これらはいずれも研究段階に留まらず、すでに現場での実装・実証が進行中である点が高く評価された。

今回の出展は、韓国電力にとって自社の存在意義を再定義する機会でもある。韓国では料金問題や政策議論に隠れがちだったが、実際には高度な技術力と運用経験を蓄積してきた。今後はこの競争力を武器に、海外市場への進出や事業多角化にもつなげていく構えだ。

(c)news1

RELATED ARTICLES

Most Popular