
韓国プロ野球KBOリーグの人気を背景に、流通、食品、ファッション業界へと熱気が広がっている。多様な関連商品が相次いで登場し、プロ野球を軸とした消費市場が拡大している。
ファン層の拡大に伴い市場も成長したとみられる。2025年のKBOリーグ正規シーズン観客数は1231万人で過去最多を更新し、2026年も開幕からわずか14日で累計100万人を突破した。
プロ野球による年間消費支出効果は1兆ウォン(約1100億円)を上回る。1000万人観客時代が始まった2024年は約1兆1000億ウォン(約1210億円)規模だったが、関連産業の拡大と観客増により2026年はさらに増加した可能性が高い。
スタジアムが単なる観戦の場ではなく、食事や娯楽を楽しめる複合文化空間として定着した点も市場拡大の背景にある。比較的手頃な費用で3~4時間を過ごせることから、デートや家族の外出先としても注目されている。韓国プロスポーツ協会の調査では観客の56.7%が女性で、家族、友人、恋人の順で来場するケースが多かった。
特に20~30代女性ファンの増加は売り上げ拡大に直結している。KBOの調査では、この層は観戦だけでなくグッズ購入でも平均を上回り、20代女性は年間約23万7000ウォン(約2万6070円)、30代女性は約27万3000ウォン(約3万30円)を支出し、全体平均の約23万5000ウォン(約2万5850円)を上回った。
観客増加に伴い、球場周辺のコンビニも好調だ。ユニホームなどの現地販売も伸び、各コンビニは球団仕様の店舗装飾やコラボ商品の販売で売り上げ拡大を図っている。
また、流通各社もKBOとの協業商品を続々と投入し、購買意欲を刺激している。SSGドットコムは動画配信サービスと連携した会員サービスを販売し反応を得ており、ロッテ百貨店の公式グッズショップには開店前から行列ができた。ムシンサも2026年、球団別商品を一カ所に集めた「ファンストア」を開設した。
プロ野球人気は球場外にも広がっている。CJオンスタイルが発売したコラボ商品は4日間で2万5000個を販売した。優勝祈願をテーマにした干しスケトウダラやピクニックマット、タンブラーなど日常商品が含まれる。
ファッション分野でも協業商品が人気を集め、ロッテジャイアンツとブランドのコラボ衣類は一部サイズが売り切れとなった。球団の伝統と日常使いのしやすさを両立した点が評価されている。
食品業界も需要取り込みに注力している。仁川の球場内店舗では売り上げが前年同期比94%増加したほか、球場で食べやすいメニューの提供も進んでいる。ロッテウェルフードは主力商品の限定パッケージを展開し、予約開始当日に完売するなど高い関心を集めた。
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