2026 年 5月 1日 (金)

年間アーカイブ 2025

介護は「当たり前」じゃない…知られざる「韓国のヤングケアラー」の実態

「母の体をかきながら、一緒に死んだ方がましではないかとまで思った」――。韓国の会社員チャン・ドゥウォンさん(32)は2017年から乳がんを患う母の介護者として生きてきた。事業に失敗した父に代わって生計を支えるため、アルバイトを転々としながら家庭のケアまで一手に担っているのだ。 彼のように病気や障害のある家族を日常的に支える34歳以下の若者は「ヤング(家族)ケアラー」と呼ばれる。しかし、多くの場合、当人も周囲もその存在を「ケア労働」と認識していない。チャンさんもその1人で、当初は「母が病気だから当然介護すべき人間」というふうにしか考えていなかったという。 現在、全国87の自治体がヤングケアラー支援に関する条例を整備しているが、実際の制度運用は進んでいない。背景には「申請主義」に基づく韓国の福祉制度がある。自ら申請し、資格を証明しなければ支援は始まらない。つまり自身がケアラーであるという認識がなければ支援にもたどり着けない。 チャンさんは「突然親が病気になったような場合、なかなか自分をヤングケアラーと定義できない人が多い」と訴える。 ある青年は3歳の時に脳出血で倒れた母を長年介護している。現在も1級障害者として寝たきりの状態だ。こうした「長期ケア」が構造化してしまうことに専門家は強い危機感を示す。 国会立法調査官のホ・ミンスク氏は「ケアラーとして長年拘束されることは国家の介入失敗を意味する。青少年・青年期は趣味、学業、健康など本来享受すべき活動がある」と指摘。「他の同世代と同じように将来の準備に十分な時間と支援が保障されるべきだ」と述べ、精神的サポートの必要性も強調した。 また、「30代後半にもなれば、ある程度のケア労働は可能になる。青年期にはケア労働に特化した支援体制を構築し、若者が長期的にケアラーとしてとどまらないようにすることが重要だ」と提言している。 (c)NEWSIS

韓国の中古アプリが進化…送金も配送もアプリ内で完結へ

中古品の売買を仲介する韓国のプラットフォームが送金や配送の手続きをアプリ内に統合した「ワンストップサービス化」を進めている。詐欺被害の増加に対応し、安全対策にも注力している。 IT業界によると、代表的な中古品取引アプリ「タングン」「ポンゲジャント」「チュンゴナラ」はコンビニ配送との連携機能を続々と導入している。 タングンは10日、CU、GS25と提携し、アプリから直接配送予約ができる機能をスタートさせた。チャット内で「配送」関連のキーワードが使われるなどした場合、自動的に配送予約ページが表示され、購入者と販売者がそれぞれ必要事項を入力すれば予約が完了する。 ポンゲジャントは2023年から「CUお得配送」と連携。アプリ上で配送を申し込めば店頭で荷物を預けるだけで発送できる。 チュンゴナラはCU、セブンイレブン、ロッテ宅配などと連携しており、アプリでロッテ訪問配送を予約すれば配達員が直接受け取りに来る仕組みになっている。 一方、中古品取引詐欺の被害件数は年々増加。これを受けて、防止策としてプラットフォーム事業者が“安心決済”の導入を加速している。安心決済とは第三者の金融機関が一時的に代金を預かり、取引完了後に販売者へ支払う仕組みだ。 タングンは2023年11月、自社の簡易決済「タングンペイ」に安心決済機能を導入。ポンゲジャント2023年8月から安心決済を全面義務化した。チュンゴナラもエスクロー方式の安心決済を取り入れており、ネイバーペイやカカオペイなどと連携している。 (c)news1

韓国・医学部定員、わずか1年で1509人減少…「受験大混乱」不可避

韓国政府が2026年度の医学部定員を、増員前の水準である3058人に据え置くことを決定し、受験生や保護者の間で混乱が広がっている。定員は前年度より1509人も減少し、2025年度入試と比較して大きな変化となる。 特に今年は「黄金の豚年(2007年生まれ)」に該当する高校3年生が例年より約4万7000人多く、浪人生を指す「N修生」の数も過去最多クラスとされており、受験市場全体で激しい競争が予想される。 教育界によると、政府の決定に基づき、全国40の医学部は4月30日までに2026年度の最終的な定員を確定し、韓国大学教育協議会(大教協)に提出する。大教協の審議を経た後、各大学は来月中に詳細な募集要項を公表し、受験生に向けて選考方式や評価基準、登録手続きなどを通知する。 今年の高校3年生の人口は45万3812人と、前年より約12%増加。「N修生」の規模も、2001年の26万9059人以来最大となる約20万人に達する見通しだ。 専門家は「医学部の定員が1500人減り、高3人口が4万人増えたことで、単純な数字だけ見ても入試競争は過去にないぐらいの厳しさになる。特に人気のある大学や学科では競争が一層激化するだろう」と分析している。 (c)news1

屋上に植物を植えただけで都市の気温が最大0.9度低下…韓国の研究チームが分析

猛暑の影響で「大フリカ(大邱+アフリカ)」とまで呼ばれる韓国・大邱(テグ)の都市中心部で、屋上に植物を植えるだけで気温が最大0.9度も下がるという研究結果が発表された。特に気温が高く、乾燥した条件下では、冷却効果がより顕著になるという。 韓国産学技術学会などによると、国立江陵原州大学環境造景学科のキム・ジェギョン教授のチームとソウル大学環境計画研究所は、大邱市西区の仁洞村一帯を対象に、屋上緑化が都市の熱を和らげる効果を定量分析した。 この地域は盆地地形で夏の猛暑や夜間の高温現象が激しいうえ、住民の多くが気候変動に脆弱な社会層である点から、熱環境の改善が求められてきた。 研究チームは、実際の都市環境と近い仮想3D都市モデルを構築し、建物の屋上に植物を配置する「屋上緑化」が都市全体の温度にどのような影響を与えるかを数値シミュレーションで検証した。 植物は「蒸散」と呼ばれる作用を通じて水分を蒸発させ、周囲の熱を吸収して気温を下げる効果がある。これをコンピュータ上で定量的に再現するため、研究チームは対象地域の約8200㎡を3次元で再現し、計56パターンの気温・湿度条件を入力して解析した。 具体的には、気温33〜40度(1度刻み8パターン)、湿度30〜90%(10%刻み7パターン)という条件下で冷却効果を調査。その結果、気温が高く湿度が低いほど効果は大きく、最も効果が高かったのは気温40度・湿度30%の条件で、都市の平均気温が0.9度低下した。 一方、同じ40度でも湿度が90%の場合は0.68度にとどまり、これは空気中の水分量が多いほど植物の蒸散作用が抑制されるためとみられる。 気温が低く、湿度が高い場合の効果も限定的で、たとえば33度・湿度30%の条件では気温低下は0.62度、湿度90%では0.43度にとどまった。 また、気温が1度上昇するごとに冷却効果は約0.03~0.04度増加し、湿度が10%増すごとに効果は同程度減少する傾向も確認された。 このように、高温・乾燥の気候条件下では、屋上緑化の効果が特に顕著に現れる。これは植物がより多くの水を蒸発させ、熱を効果的に吸収できるためであり、夜間も気温が下がりにくい大邱のような都市において、特に有効な対策といえる。 このシミュレーションには、都市の建物・道路・公園・屋上などを3Dで再現し、それぞれに異なる熱・湿度の影響を与えて都市全体の気温変化を計算するCFD(数値流体力学)技術が用いられた。 研究チームは、屋上緑化以外にも街路樹の植栽や水景施設の設置などもヒートアイランド対策に有効と指摘している。ただ、これらは広い用地や高い設置・維持費用が必要である点がネックになる。 それに対し、屋上緑化は既存建物を活用でき、特に住宅密集地域にも導入しやすいという利点から、都市部での現実的かつ有効な対策として注目される。 チームは今回の研究結果を通じて、都市部の熱波対策に活用可能な基礎データを提示した。特に夏の気温が高く、住宅密集度の高い大邱のような都市では、まず屋上緑化を優先導入し、地域ごとの気温・湿度に応じたカスタマイズ型対策へと展開していくことが効果的だと提言している。 (c)news1

ディープフェイク性犯罪で若年層摘発相次ぐ…韓国警察が963人検挙

韓国警察がディープフェイクを用いた性犯罪に対する集中取り締まりを7カ月間実施し、963人を検挙したことが明らかになった。このうち93%以上が10代と20代だった。 警察庁国家捜査本部は、2023年8月28日から2024年3月31日までの期間中、「ディープフェイク性犯罪集中取り締まり」を実施。1429件を摘発し、59人を逮捕した。前年同期比では検挙数が約260%増加している。 年齢別の内訳は、10代が669人で最も多く、72人は触法少年だった。20代が228人、30代51人、40代11人、50代以上が4人となり、若年層への広がりが顕著となった。 警察は主な流通経路である「テレグラム」との連携を強化し、違法動画を流通させていた組織の主犯を摘発。また、放送通信審議委員会やデジタル性犯罪被害者支援センターと連携し、1万535件の被害映像の削除や遮断を要請した。 今後は、4月から10月末までの「サイバー性暴力集中取り締まり」を通じて、対策を継続する方針だ。6月4日施行の改正性暴力処罰法により、成人被害者を対象にした“おとり捜査”も可能となり、新制度の活用も進めるという。 警察庁関係者は「ディープフェイクを悪用した性犯罪は深刻であり、誰もが被害者となりうる。今後も取り締まりを強化していく」と話している。 (c)news1

映画の隠喩で大統領選のライバル攻撃?…韓国・保守系候補の「ドラム缶」写真の真意

韓国の保守系政党「国民の力」大統領選予備選候補であるナ・ギョンウォン(羅卿瑗)氏が、ドラム缶の中に入った自身の姿をSNSに投稿した。進歩系最大野党「共に民主党」の有力候補であるイ・ジェミョン(李在明)氏に対する“恐怖”を揶揄したものと受け取られ、論議を呼んでいる。 ナ・ギョンウォン氏は16日、SBSラジオ番組「キム・テヒョンの政治ショー」に出演。15日にSNSに投稿した「ドラム缶に入っても屈しない」とのメッセージとともに掲載された写真について「若者コミュニティではイ・ジェミョン氏を“ドラム缶”と呼んでいる。映画『新しき世界』でのドラム缶が持つ象徴をご存じだろう。解釈は想像に任せる」と語った。 さらにナ・ギョンウォン氏は「イ・ジェミョン氏に関わる過去の刑事事件や、彼と関係した人物が亡くなった事例が重なり、国民の多くが“彼は恐ろしい”と感じているのでは。民主党が国会を掌握している中、大統領までイ・ジェミョン氏になれば、一党独裁を越えて“一人独裁国家”になるのではという不安がある」と語った。 この「ドラム缶」表現は、保守系オンラインコミュニティの間で使われてきた隠喩だ。2013年公開の映画「新しき世界」に登場する、警察スパイが組織に裏切り者として殺される際にドラム缶に入れられるシーンを引き合いに出し、イ・ジェミョン氏と関連する人物が複数亡くなった過去を暗示する形で使われてきた。 (c)news1

公共の花壇で“花泥棒”…韓国・高級SUV女性、花束持ち帰りで非難殺到

韓国のある自治体が管理する花壇で花を大量に摘み、花束を作って持ち帰った女性の映像がSNSに投稿され、非難の声が殺到している。 問題の映像は、あるSNSユーザーが14日に公開した。投稿者は短い動画付きで「自治体が整備した花壇で、花束を2つも作って持っていくなんてあり得るか?」と女性の行動を告発した。 投稿者は、大きな花束を作るのを見て驚いているともう一つ作り始めたので撮影を始めたといい、「丁寧に選び、きれいに摘んでいく様子から、花に関係のある仕事をしている人のようだった」と述べた。 映像には、白いジャケットに黒のパンツを履いた長髪の女性がそばに止めた車から降り、花壇に入り込んで花を摘む様子が映っている。女性は気に入った花を一輪一輪選んでいる様子で、まるで自宅の庭にいるかのような自然な手つきで花束を完成させた。 花束を手に女性は満足げな表情でイギリス製SUV「ランドローバー」に乗り込んだ。1億4000万ウォン(約1400万円)から最大2億8000万ウォン(約2800万円)とされる高級車だ。 この映像が広まると、ネット上では非難が噴出した。「成人女性が2束も無断で持ち帰るなんて」「自分の庭だとでも思っているのか」「恥ずかしいとも思っていないのだろう」といったコメントが相次いだ。 中には「明らかに慣れている。業者かもしれない」「ナンバープレートが映っていそうだから市に通報すべきだ」という指摘もあった。 (c)news1

韓国警察の判定は正しいのか…横断歩道を歩いていたのに「外」扱い、交通事故被害者家族が怒り

信号のない横断歩道付近で男性が車にひかれた事故をめぐり、韓国の警察が「横断歩道の外だった」と判断したことに対して被害者の家族が強く反発している。 オンラインコミュニティに10日、「父が事故に遭った場所はどう見ても横断歩道内なのに外だと言われ、納得できない」というタイトルの投稿が掲載された。 投稿したのは被害者の子ども。「父は手首を2カ所骨折して手術することになった」と状況を説明し、「父は横断歩道を歩いていたと言っており、映像でも明らかに横断歩道上に見える。だが、調査官は横断歩道外と結論を下したようだ」と疑問を呈した。 投稿に添えられた映像には、父親がスマートフォンを見ながら横断歩道の端を歩いているところへ左折してきたトラックが衝突する様子が映っている。 映像を見たネットユーザーは「明らかにドライバーの前方不注意」「どう見ても横断歩道の中。ちょっと外れていたとしても過失はドライバー側にある」と警察の判断に異を唱えた。 同様の例では、2023年の番組「ハン・ムンチョルのブラックボックス・レビュー」で紹介された事故がある。信号のない横断歩道付近を歩いていた70代女性がトラックにひかれて死亡したのだ。 その際、遺族は「事故現場が横断歩道から20センチ外れていたため、加害者は重大過失ではなく『安全運転義務違反』で検察に送致された」と悔しさを語っていた。 (c)news1

韓国史上最大の詐欺、81歳被告に通算5度目の実刑確定…累計34年服役へ

韓国の現代史上、最大級の金融詐欺事件を起こしたとして、詐欺罪に問われているチャン・ヨンジャ被告(81)に関連し、韓国大法院(最高裁)は3月21日、懲役1年を言い渡した控訴審判決を支持し、上告を棄却した。チャン被告の実刑判決は通算5回目となり、累計服役期間は34年に達する。 チャン被告は2017年7月、ソウル市瑞草区のホテルで、ある企業と農産物供給契約を結ぶ際に、先払い金名目で154億2000万ウォン相当の偽造小切手を渡したとされる。 1審は「被告が小切手の偽造を認識していたとは断定できない」として無罪判決が下されたが、2審では「事件発生の1カ月前に被告が同様の偽造小切手を他人に渡して換金を依頼していた事実がある」として有罪と認定。懲役1年の判決を下した。 大法院は「2審判決に誤りがない」とし、確定判決とした。 チャン被告は1982年、夫と共に総額6404億ウォンに上る「手形詐欺事件」を起こし、懲役15年の実刑判決を受けた。1992年に刑期を5年残して仮釈放されたものの、その後も複数の詐欺事件に関与し、再び収監されている。 1994年には140億ウォン規模の借用詐欺事件で懲役4年を受け、1998年に光復節の特別恩赦で釈放された。2000年には220億ウォン相当の旧紙幣を使った詐欺事件で再び収監された。 さらに2015年には、「故人となった夫名義のサムスン・エバーランド転換社債を寄付したいので手続き費用が必要だ」として知人らをだまし、6億ウォンを詐取して起訴され、2020年に懲役4年の判決が確定した。 2022年初めに満期で出所したばかりだった。 (c)news1

「プレゼントをあげるから後ろを向いて」…韓国の10代少年、8カ月かけて殺害計画

2024年12月25日夜、韓国・慶尚南道泗川市(キョンサンブクド・サチョンシ)のマンション駐車場で、10代の女子高校生が同年代の少年に殺害された。2人はSNSを通じて4年間交流していたが面識はなく、この日が初対面だった。 少年は「プレゼントをあげるから後ろを向いて」と言って女子高生に後ろを向かせ、首を9回、さらにまだ意識のあるところ腹部を8回刺して死亡させた。 動機は根拠のないうわさによる嫉妬だった。少年が女子高生に恋人ができたと誤解したのだ。 殺害を決意した少年は8カ月もかけて綿密に計画を練り、凶器やガソリンをネットで購入していた。 事件当日には江原道(カンウォンド)からバスで泗川へ移動。女子高生は繁華な場所で待ち合わせたいと言ったが、少年は人目のつかない駐車場に誘い出した。そこには事前に凶器を隠してあった。 少年は犯行後に自殺を試みたが軽傷で、警察に逮捕された。検察は「残虐で計画的な犯行だ」として、少年法上の最高刑である懲役20年と電子監視装置20年、保護観察5年を求刑している。 女子高生の母親は「娘は一人っ子だった」と涙ながらに訴え、少年犯罪に対する処罰強化を求める声も上がっている。判決は2025年5月1日に昌原(チャンウォン)地裁晋州(チンジュ)支部で言い渡される。 (c)news1
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