2024 年 5月 19日 (日)
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韓流大手エンタメ、メキシコに法人設立…ラテン市場に本格進出

ハイブ提供(c)KOREA WAVE

韓国の総合エンターテインメント企業HYBEは13日、メキシコに現地法人「HYBE LATIN AMERICA」を設立すると発表した。ラテン米国音楽市場に本格進出し、世界で最も急速に成長している音楽市場の一つであるラテン米国での影響力を拡大するためだ。所属アーティストのラテン市場進出の橋頭堡(きょうとうほ)であり、アーティスト発掘とコンテンツを開発するための拠点となる法人だ。

「HYBE LATIN AMERICA」ではアーティストのマネジメントと新人発掘・育成事業を並行する計画だ。このため、トップレベルのプロデューサーを迎え入れ、現地に最適化されたT&D(Training&Development)やA&R(Artist&Repertoire)体制を構築する方針だ。中長期的には、K-POPの事業的方法論をラテンジャンルに取り入れる試みも念頭に置いている。

「HYBE LATIN AMERICA」の理事会議長には「Exile Contents」の創業者でラテンコンテンツ市場の権威でもあるアイザック・リー(IsaacLee)氏が就任する。アイザック・リー議長は、世界最大のスペイン語コンテンツ配信企業ユニビジョン・コミュニケーションズ(Univision Communications)とテレビサ(Televisa)の最高コンテンツ責任者(Chief Content Officer)を歴任した。また、ネットフリックスやナショナルジオグラフィック、ディズニーなどで放映された映画とドキュメンタリーのプロデューサーとしても活動した経験がある。

アイザック・リー議長の就任を機に「HYBE LATIN AMERICA」と「Exile Contents」は全方位的なパートナーシップを構築することになった。両社の架け橋となるアイザック・リー議長は、ラテン市場に最適化されたコンテンツ制作はもちろん、グローバルメディア企業とのパートナーシップ形成などにも貢献する見通しだ。

「HYBE LATIN AMERICA」は発足に先立ち、「Exile Contents」傘下のレーベル「ExileMusic」を買収した。ラテン市場での存在感の発揮を早めるための布石だ。

2022年にラテン米国のアルバムや音源市場規模は13億ドルと推定される。前年に比べ26.4%成長した。同時期における世界市場規模の成長は9%だったという点に照らしてみれば、ラテン市場の急激な成長傾向を推し量ることができる。

ポップの本場米国でもラテン音楽の人気が高い。歴代ビルボードHOT100チャートのトップ10に入った非英語の歌は計35曲ある。このうち、スペイン語の曲が19曲と過半数を占めている。ルイス・フォンシの「Despacito」やバッド・バニーの「I Like It」など、ラテン市場でヒットした曲がビルボードHOT100の最上段に位置したこともある。スペイン語を話す人口は世界で4番目に多く、米国でも人口の約20%がスペイン語を話す。

(c)KOREA WAVE

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