2024 年 5月 16日 (木)
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韓国防衛企業、3兆ウォン規模の歩兵戦車受注に成功…オーストラリアにレッドバック129台

「レッドバック」=ハンファ(c)KOREA WAVE

韓国の防衛産業大手「ハンファエアロスペース」は8日、オーストラリア国防省に歩兵戦闘車(IFV)である「レッドバック」129台などを供給する3兆1649億ウォンの契約を締結したと明らかにした。今年7月、豪政府は軍の現代化事業の一環である「LAND 400 Phase3」の優先交渉対象機種に「レッドバック」を選定していた。

ハンファエアロスペースは、今回の契約に基づきレッドバック129台を2028年までに順次供給する予定だ。レッドバックはビクトリア州ジロン市でK9自走砲を生産するために建設中のH-ACE工場で一緒に製造される。

◇オーダーメード型

ハンファエアロスペースは今回の契約で、米国と最高水準の軍事同盟を結ぶオーストラリア向けに開発した装備を初めて供給することになる。国内で戦力化されていない兵器体系をメーカー主導で研究開発し、テストを経て供給するのに5年を費やした。

ハンファ側は、オーストラリア軍の要求に合わせ▽戦闘機に対応するために360度外部を監視する装備▽対戦車ミサイルを探知・迎撃するシステム▽強度は高めて重さは減らしたゴム軌道▽対戦車地雷にも耐えうる特殊防護機能――などを適用した。

韓国政府はオーストラリアとの安保・外交協力を強化し、国内でまだ未使用の製品の信頼度を確保するのを支援した。防衛事業庁は「輸出用兵器体系軍試験運用制度」を導入し、陸軍第11師団機甲捜索大隊が昨年、レッドバックを「試験運用」し、オーストラリア側の憂慮を払拭させた。

オーストラリアが要求するレベルの装甲車を保有するグローバルメーカーとの競争は容易ではなかった。HDA(ハンファ・ディフェンス・オーストラリア)法人長のリチャード・チョ氏は「図面さえなかった状況で、果敢な投資を通じて事業に飛び込んだ。テストの過程でオーストラリア政府との約束を守って築いた信頼が、最終契約に大きな影響を及ぼした」と話した。

◇最高水準の要求に合わせて

ハンファエアロスペースは、今回の契約で先端技術を基盤とする防衛産業が、韓国の中長期的な未来成長動力であり、国家戦略産業として持続的に成長する可能性を確認した。

米国と最高水準の安保協力関係を結んだオーストラリアは、兵器体系も世界最高水準の性能を要求する。レッドバックがオーストラリア陸軍の要求する性能を満たしただけに、すでに多くの国から問い合わせが続いているという。

ハンファエアロスペースのソン・ジェイル代表取締役は「政府と軍の全面的な制度支援と外交活動を受け、レッドバックの最終契約に成功した。韓国の防衛産業部品生態系と最高水準の生産能力、先端技術を結合し、防衛産業が韓国の次世代成長動力になれるよう、最善を尽くす」と強調した。

また、ハンファグループのキム・ドングァン副会長は「最近の混乱した国際情勢の中で韓国を代表する防衛産業企業としてさらに一歩進んだ。友好国の国家安全保障だけでなく、エネルギー安保、海洋安保のための役割も引き続き模索していく」と話した。

(c)KOREA WAVE

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