2024 年 4月 29日 (月)
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韓国海軍が成層圏の飛行体を研究…20km上空に留まる・海域の隅々まで偵察

米航空宇宙局(NASA)所属の宇宙飛行士が撮影した朝鮮半島の写真=VOA提供(c)news1

韓国海軍が成層圏に飛行体を飛ばし、朝鮮半島周辺海域を偵察する計画を立てている。成層圏飛行体は「425事業」で2025年までに5基を確保する軍事偵察衛星と相互補完的に作動し、韓国軍の対北朝鮮監視・偵察能力を強化するものと見られる。

海軍本部は最近、「成層圏飛行体開発動向や海上運用概念研究」用役を発注、遂行機関の選定を進めている。

海軍は「朝鮮半島の戦場環境に適した成層圏飛行体の基盤技術調査や諸般事項などの概念研究を通じて戦力確保のための根拠資料として活用するためのもの」と研究目的を説明した。

海軍は無人航空機、飛行船、気球などの形の飛行体を太陽電池と二次電池などの動力で動かす構想をしている。運用高度は無人偵察機「グローバルホーク」のように約20kmになる可能性が高い。

地表面上空約10~13kmから約50kmまでの成層圏は気象現象が起きないため、米国と欧州の主要国では、監視偵察など軍事的目的での活用のために成層圏で飛行できる無人飛行体開発を進行中だ。

昨年2月、米国上空で発見され米軍によって撃墜された中国の偵察用無人気球も飛行高度が約18~20kmに達し成層圏飛行体の一種と見なされる。

成層圏飛行体の長所は一つの場所に固定できるという点だ。偵察衛星の場合、半島上空に最大数分留まってすぐに通過してしまうが、成層圏の飛行体は短くても数カ月、長ければ数年間、半島上空に留まることができる。

海軍は「成層圏無人飛行体は人工衛星に比べて運用コストが低い半面、持続的な同一海域監視などの任務を遂行するのに適しており、運用できるまでに長期間かかる人工衛星と補完し運用時の効果が高い」と説明した。

(c)news1

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