2024 年 4月 29日 (月)
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韓国初の量産型超小型群集衛星1号をニュージーランドに移送…4月24日に打ち上げ

29日にKAIST人工衛星研究所で開催された超小型群集衛星1号の運送式=科学技術情報通信省(c)KOREA WAVE

韓国科学技術情報通信省と韓国科学技術院(KAIST)は29日、韓国初の量産型実用衛星である超小型群集衛星1号を海外の発射場に移送すると明らかにした。4月24日にニュージーランドで打ち上げ予定だ。

超小型群集衛星は計11基で構成。1号の打ち上げを手始めに、2026年と2027年にそれぞれ5基を韓国の国産ロケット「ヌリ号」で打ち上げる計画だ。2027年下半期から11基の衛星を運用する。

この群集衛星は2020年からKAISTが科学技術情報通信省の支援を受けて開発した地球観測実用衛星だ。朝鮮半島や周辺海域を精密監視し、国家安全保障や災害などに迅速に対応するために製作した。

KAIST人工衛星研究所を出発した超小型群集衛星1号は29日に仁川空港からニュージーランドのオークランド空港へ移動。4月4日に陸路でニュージーランド・マヒア半島にある衛星発射場まで運ばれる。

その後、発射場で韓国の研究チームが約10日間、衛星の状態を点検し、打ち上げの最終準備をする。

超小型群集衛星1号の飛行予想図(c)KOREA WAVE

米航空宇宙企業「ロケット・ラボ」のロケット「エレクトロン」に搭載され、4月24日午前6時43分(現地時間9時43分)に打ち上げられる予定だ。

KAISTによって独自開発された超小型群集衛星1号は、光学カメラが約500km上空で白黒1m、カラー4m以上の解像度で撮影できるかを点検するなど、量産に向け衛星の性能を事前に確認することが目的だ。

後続発射される10基の衛星とともに、地球観測任務を3年以上遂行することになる。

科学技術情報通信省のイ・チャンユン第1次官は「ニュースペース時代にふさわしい方式で開発する超小型群集衛星の初めての製作と国内点検が順調に完了し、移送を始めた。後続衛星も支障なく開発し、群集運用を通じて安全保障、災害など国家危機管理能力を高度化するために活用する」と述べた。

また、KAISTのイ・グァンヒョン総長は「超小型群集衛星1号の開発と製作はKAISTと韓国航空宇宙研究院、セトレックアイなど産、学、研が協力して実施された。今回の超小型群集衛星の成功的な発射と任務完遂は韓国の宇宙技術の水準を一段階引き上げる」と期待を語った。

(c)KOREA WAVE

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