
中国の外食・飲料ブランドの韓国進出が相次ぎ、外食業界全体に「Cフード」ブームが広がっている。これまで中国料理の人気は火鍋や麻辣湯が中心だったが、最近は飲料やデザートへトレンドが拡大している。
CHAGEE(チャジー)コリアは4月30日、ソウルの新村と龍山に店舗を開き、韓国市場の攻略に乗り出した。中国でミルクティーを基盤としたティードリンクで急成長したCHAGEEは、韓国でも体験型店舗を前面に出し、若い消費層を狙うとみられる。
CHAGEEの韓国進出の背景には、最近高まっている中国料理やデザートへの関心がある。かつてはジャージャー麺やチャンポンなど、韓国式に再解釈された中華料理が中心だった。しかし数年前からタンフルをきっかけに、火鍋や麻辣湯など現地式のメニューが韓国市場に定着し、中国ブランドへの心理的な壁が大きく下がったためだ。
さらに最近、韓中間のビザなし入国拡大などで両国間の往来が増え、現地の食べ物と文化を直接経験した消費層が増加した点も影響した。既存の火鍋・麻辣湯中心の外食トレンドが飲料やデザートへ広がり、中国式の感性が消費全般に浸透している形だ。
火鍋や麻辣湯など中国現地式メニューは、すでに韓国市場で代表的な外食メニューとして定着した。代表的な火鍋専門店「海底撈」の運営会社「海底撈コリア」は、MZ世代を中心に人気を集め、2025年の売上高1177億ウォン(約129億5000万円)を記録し、初めて1000億ウォンを突破した。営業利益もほぼ2倍に増えた。
芸能人の消費もトレンド拡大を後押ししている。10~20代に高い人気を持つガールズグループBLACKPINKのジスが2026年初め、自身の誕生日パーティーを海底撈で開くなど、同ブランドが「ヒップな空間」として消費されているとの分析も出ている。
数年前から続く麻辣湯ブームも続いている。麻辣湯を販売する湯火功夫の運営会社、韓国湯火功夫も2025年の売上高254億ウォン(約27億9000万円)を記録した。前年より14.4%増えた数値だ。
こうした流れは食べ物にとどまらず、消費全般へ広がっている。中国キャラクターブランドのポップマートコリアは、代表キャラクター「ラブブ」の人気に支えられ、2025年の売上高1255億ウォン(約138億1000万円)を記録した。前年の3倍に急増した。
業界関係者は「ここ数年で中国を直接経験した若い消費層が増え、現地の食べ物やブランドに対する抵抗感が大きく下がった」とし、「CHAGEEをはじめとする中国ブランドの流入が、Cフードブームをさらに加速させるとみられる」と話した。
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